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道行山:追憶の越後駒ヶ岳
~新潟県中越地震から10年目の秋~
(新潟県魚沼市:2014年10月11日)
新潟県中越地震を越後駒ヶ岳山頂の駒の小屋で食らった2004年10月23、24日の日記
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2014/10/11、越後駒ヶ岳近くの道行山(みちゆきやま)までハイキングに行ってきました。
今から10年前の2004年10月23日、新潟県中越地震が起きました。私はその地震が起きた時、越後駒ヶ岳の山頂直下の「駒の小屋」という山小屋にいました(そのときの日記はこちら)
地震が起きたのは夕方の5時56分。震度7という強烈さで、私はその震源地のすぐ近くの山の山小屋で、まさに寝袋に入って寝ようとしたところでした。
あれからもうすぐ10年が経とうとしています。あれ以来この地を訪れることはありませんでしたが、足の骨折も癒えてきたことだし、リハビリも兼ねて越後駒ヶ岳の眺めの良さそうな道行山に行ってみることにしました。
それでは当日の日記です。
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登山口の枝折峠(しおりとうげ)に向かいます。すごいクネクネ道だな。
越後駒ヶ岳が見えてきました。 |
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枝折峠の駐車場はいっぱいで、手前の道路の路肩に駐車して歩いてきました。
さすが日本百名山の越後駒ヶ岳、半分は県外ナンバーです。 |
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枝折峠に来ました。きれいなトイレがあります。
さーて、ここから登山道です。 |
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今回は手袋を新調してきました。ノースフェイスのトレッキンググローブです。手にぴったりとなじんで、とても気に入っています。
ほんとは今年の夏の北アルプスの岩場歩きで使うつもりで買ったのですが、今年の夏は天候不順で行くことができませんでした。
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今日ももちろんトレッキングポールを頼りに歩きます。
私のような運動不足で軟弱な人間にはとっても歩くのが楽チンになる、欠かせないアイテムです。
それでは歩いて参りましょう~ |
もう紅葉が真っ盛りです。
枝折峠は標高1065m、今日の目的地の道行山は1298mです。それで標準コースタイムは2時間ほど。楽チンコースですね。 |
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こういう画(え)が好きです。 |
色づいた山道と青空、この色彩の彩りが秋の山の魅力です。 |
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越後駒ヶ岳が見えてきました。
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これは鮮やかなオレンジ。アルビレックスカラ~ |
明神峠を通過です。赤い葉もあちこちにありますが黒ずんでいたりして、赤はなかなかきれいな色味がないですね。 |
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奥に見えるのは中ノ岳です。
今日は約2カ月ぶりの山歩きです。8月に自宅の柱に右足の小指を激しくぶつけてしまい、骨折してしまいました。やっと自由に動けるようになってきたので、リハビリを兼ねての山行です。
本日のコースの標高差は200mちょっと。そのほとんどが緩やかな坂道で歩きやすいです。
急ぐ必要もありませんし、今日は徹底的にゆっくりと、山の空気と景色を味わいながら歩いています。 |
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写真を撮り撮りゆっくり歩いているのでどんどん抜かれます。
お先にどうぞ~ |
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きれいですね、秋ならではです。 |
木々の間から垣間見る越後駒ヶ岳。 |
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と!?
あっという間にガスに覆われて越後駒ヶ岳は見えなくなってしまいました。
この日は何度もこれを繰り返しました。 |
木道と池塘です。池塘にはおたまじゃくしがいました。彼らは越冬できるのかな? |
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←これね。こういう感じの空間が好きです。木がカーブを描いて伸びていますね。
家に帰ってきてオヤジにこの写真を見せたら、「冬に雪に押されて木が倒れるのだが、雪が融けるとまた伸びるからこういう形になる」というようなことを言っていました。 |
道行山の分岐に来ました。まっすぐ登山道を行くと越後駒ヶ岳ですが、左に曲がります。
1分ほど歩くともう道行山です。 |
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本日のゴール、道行山山頂です。狭い山頂ですね。枝折峠-越後駒ヶ岳のルートからちょっとずれているので、訪れる人も少ないでしょうね。
枝折峠から道行山への標準コースタイムは2時間ですが、写真を撮りつつゆっくり歩いても1時間40分ほどで着いてしまいました。
今日のコースは急坂も無いし周囲の眺めは良いし、いや~余裕余裕。
これね、これがトレッキング。
キツイのだけが山歩きじゃないんだな (キツイのその1、その2) |
山頂の表示は「山」しか残っていませんでした。 |
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駒ヶ岳はガスで見えません。しばらく待つことにしましょう。 |
今日は敷物を持ってきました。
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グーグルのレジャーシートです。
新潟の山の山頂にはベンチとか座るのに適当な岩とか倒木とかがないことが多いです。新潟に戻ってきてから毎度山頂で座るところがなくて困っていましたが、今回は忘れずに持ってきました。 |
風があって寒いですね。ジャケットを着ましょう。私が現在愛用しているのはノースフェイスのソフトシェルタイプのものです。ウィンドストッパーという素材が使われていて、風を通しにくいらしいです。
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青空が広がってきました。駒ヶ岳が全容を見せようとしています。 |
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そしてようやくガスが晴れました。
10年前のあの日と変わらない、日本100名山越後駒ヶ岳です。この光景が見たくてやって来ました。
駒ヶ岳から左に稜線をたどると中ノ岳です。
更に左手には荒沢岳
山頂からの眺めを堪能し、枝折峠に戻りました。
下山して行くと、未丈ヶ岳(みじょうがたけ)が前方に広がっています。
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枝折峠に戻ってきました。
いや~、楽勝楽勝。こういうお気楽ウォーキングもいいもんだな。 |
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さーて山を下りて、小出の街の中に来ました。
以前から一度行ってみたいラーメン屋さんというか食堂があったのです。
丸川屋さんです。小出病院のすぐ脇にあります。 |
チャーシュー麺を注文。
うん、ウマいですね。正統派の醤油ラーメンです。
味だけを比べたら、こないだ行った名立の徳市のラーメンよりはこちらに軍配でしょう。まぁ徳市は店舗自体がいい味を出しているので、どちらもいいお店ではあります。
この丸川屋さんはラーメンのほか、そばとうどんもあります。へぎそばも。 |
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さーて、うまいラーメンも食ったし越後駒もよく見えたし、いい休日であった。帰るとするべか。
そして小出の街の中を車で走っていると、越後駒ヶ岳、中ノ岳、八海山の越後三山が見えます。魚野川のほとりに行けばよく見えそうなので行ってみました。
魚野川と越後三山です。 |
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左のとがった山が越後駒ヶ岳です。道行山から見ると力強い印象ですが、ここから見るとシャープでスマートな美しい山ですね。奥に霞んでいるのが中ノ岳。標高は越後駒より高いです。そして右の山が八海山です。山頂部にギザギザしたところが見えます。そこが八ツ峰と呼ばれる険しい岩峰ゾーンになります。この夏にあのギザギザを歩いてきました(こちら)。 |
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今度の10月23日であの地震から丸10年です。命が続いていることに感謝しつつ、これからも山を歩いて行きます。 |
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道行山:追憶の越後駒ヶ岳~新潟県中越地震から10年目の秋~おわり |
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