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1991/8/28 トルファンからウルムチへ

 

 今日はまたウルムチに戻る。8:30、バス出発。1時にウルムチ着。

 

 
 東大のS女史やEおじさんも同じバスで来て、一緒にバザール(左写真はその付近)などを見に行ってきた。ところがだ。

 

 3時間ほど見て回り、ホテルに帰ってきてコーラでも飲もうかなと思って後ろの右ポケットに手を入れたら、なんと金がない!!

 

 バザールを見ていたときにはあったから、ホテルに帰ってくるバスの中でたぶんやられたのだと思うが、200元(5千円以上。日本で使える5千円とはまるで価値が違う)もスられてしまった。まるで気がつかなかった。トホホ・・・。教訓、現金は前ポケットに持つようにしよう。

 

 

 夕食は日本人6人集まって、前にも行った「香港酒楼」へ。

 前に来たときも5、6人で来て、一人500円ほどで美味しい中華料理を腹いっぱい食べられたのに感動していたので私が案内した。

 料理の注文も前回と同じなら間違いなくうまいはずだと思い、大体これだったかな〜と選んで何品か注文したのだが、全部前回と違う料理が出てきた(ガーン;)

 近くのテーブルでは楽器と歌で盛り上がっていて面白かった。あと、中国人は酒の席でじゃんけんのようなことをやって、負けたほうが飲む、というゲームをよくやっているのだが、これがうるさくてたまらない。

 

 

 夜はまたEおじさんの話を聞いた。

 この人、やはり普通の人とは違う。19才のとき一年間西表島に住んでいたことがあるそうだ。その頃はまだリゾート開発などされておらず、青い海に入るとルリスズメなどの熱帯魚がひざのところに寄ってきたそうだ。

 20代は猛烈に勉強したが、20代で3度失敗したそうだ。なんで失敗したかは詳しく聞かなかった。

 30才からウイグルに関心を持ち始めて勉強し、現在36才。途中で2年間ほど中国から追い出されたが、6年間でほとんど話せるようになったという。

 おじさんに言わせれば、外国語などちっとも難しくないという。何でもいいから話すのだそうだ。市場に毎日通ったりしているうちに顔なじみができる。これはいくらだ、から始まり、高い安いとか言っているうちに耳から覚えてくる。文法など後からついてくるもので、知らなくても初めのうちはいいという。とにかく話すのだ。

 

 以前台湾で日本語を教えたこともあるそうだ。日本語を教える上で、別にその国の言葉を話す必要はまったくないという。

 ヘタにその国の言葉で授業を始めると、生徒のほうが自分の国の言葉でガンガン質問してくるから、うむを言わせず日本語で押し通すのだという。例えば台湾で教えたときなど、黒板に

 

日本語 ○

中国語 ×

 

 と書いて、「日本語マル、中国語バツ、いいですね」と何度も繰り返し、決して中国語は話さないのだそうだ。そうしているうちに、台湾人も「日語」のことを「ニホンゴ」といい、「漢語」のことを「チュウゴクゴ」というのだとわかってくるからだという。なるほど。

 

 

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