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投げ釣りでのアイナメ(根魚)の釣り方

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根の多い場所での投げ釣りテクニック〜

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投げ竿


投げ釣りリール


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アイナメ仕掛け


ブラクリ仕掛け


ロックフィッシュロッド


ジグヘッド


スイムベイト


ストレートワーム


根魚ボンボン


根魚天国

 

 テトラでの穴釣りの友、アイナメ。テトラ周辺や防波堤の際などではブラクリやソフトルアーで狙ったりしますが、投げ釣りで良型のアイナメを狙うとなると、釣り方に工夫が必要となります。 

 以下に投げ釣りでのアイナメの釣り方を述べた文章を紹介させていただきます。投げ釣りでアイナメを専門に狙って釣りに行くということは少ないと思いますが、根の多い場所での投げ釣りテクニックとしても参考になるのではないでしょうか。
 


 「北陸の釣り1997年7月号」掲載、大林裕幸氏の「新潟海岸投げ釣りウォーク」

坂井勇二郎著、「投げ釣りー波に憩う魚と遊ぶパスポート」よりアイナメ釣りの項、部分抜粋 
 

 

 

アイナメの釣り方講座 シモリ際の攻め方が鍵 〜(大林 裕幸)

 

釣趣抜群のアイナメ 狙うは40cm超の大物 


 秋から冬、そして春にかけての投げ釣りの主役はカレイとアイナメである。そう断言しても誰も否定しないであろう。今回は、アイナメに注目して攻略法を解説していこう。

 アイナメ狙いの中で最もテクニックが必要とされるのが、シモリ際に居着いている良型を釣り上げることだと思う。根掛かりをしないような砂底で、アイナメは釣れないものだ。釣れたアイナメの腹を割いてみると一目瞭然だが、大型になるほど甲殻類と貝類を食べており、岩礁帯を縄張りとしていることが分かる。したがって大型を狙うとなれば、自然と根や沈みテトラといった障害物の際を攻めることになる。

 特徴は、カレイに比べてアタリが大きいことで、激しく竿を揺さぶってくれるので分かりやすい。ハリ掛かりした後の首振りはアイナメ独特のもので、最後まで激しく抵抗を繰り返す。それを味わうために厳寒の中で竿を出しているといって良いだろう。食味も最高で、意外とアイナメファンは多い。

 しかし、アイナメは釣れないという声を頻繁に耳にする。釣れずに悩んでいる人は、周囲の釣り人と情報交換をこまめに行ったり、好釣果が得られた時やそうでない時のデータを分析するべきだ。そうすれば、自ずとアイナメを手にできる確率も上がる。私が在籍するクラブのメンバーは目が肥えており、30cm級では見向きもしてくれない。ゆえに私も40cm級で初めて大物というイメージを持っている。頑張ってそのような大物を釣ってほしい。

 アイナメ釣りは潮回りが大事で、大潮か中潮が狙い目だ。アタリが集中するのはカレイと同じく上げ下げの3分と7分前後なので、潮時表を見て釣行すると良い。時合に入れば誘いを掛けなくても食ってくるが、時合を過ぎるとピタリと食いが止まってしまう。アタリが遠のいたら誘いを掛けるが、横にシモリがあるので竿先を僅かに10cmぐらい動かすだけでも十分誘いになる。投げっぱなしでは釣れず、誘った瞬間にアタることが多い。


 

潮流を考えて仕掛け投入 キズの有無に細心の注意


 仕掛けに関して、私は1本バリ仕掛けと段差2本バリ仕掛けを使い分けている。仕掛け自体に特に難しい工夫はしていない。あまり根掛かりが多発するような場所なら、1本バリ仕掛けを使う。仕掛けは長いほど食いが良いが、その分シモリ根に寄せるのが難しくなるのを忘れてはいけない。段差仕掛けで1m、1本バリ仕掛けで30cmぐらいにしている。ハリスに夜行玉や蛍光パイプを通すのも効果がある。

 アイナメの口は他の魚と比べて大きい部類に入り、エサをキスのように吸い込むのではなくパクリと食う。よってハリは少々大きめが良い。大きめの針を使えばバラシは減る。私は大きなエサが刺せるという理由から、流線かカレイバリの15〜18号を使っている。

 投げ釣りの仕掛けは、常に底を這っているわけだから、他の釣りに比べると傷つきやすい。中でもアイナメ釣りはシモリ際に仕掛けを入れるので、特に痛み具合が激しい。大型は相当の重量があり、ちょっとした傷でもハリス切れを起こすので、ハリスの点検を怠らないこと。根掛かりを避けて大型のアイナメが釣れたら最高なのだが、根掛かりはつきものと考えてほしい。

 根掛かりの回避方法は、まず潮の流れとシモリの位置を把握することだ。潮の流れを見てシモリの上手へ仕掛けを投入し、ゆっくりとサビいてシモリ際へ寄せる。オモリがシモリに当たればグッと重くなったり、カツカツとぶつかる感触があるので、そこで仕掛けを止めてアタリを待つ。それ以上仕掛けをサビくと根掛かりしてしまう。遠投の必要のないポイントなら、10〜15号の軽いオモリを使うのも根掛かりを避ける1つの方法だ。

 根掛かりについてもう少し考えてみたい。根掛かりと一言でいっても、オモリが引っ掛かるそれと、ハリが根掛かる場合がある。オモリが根掛かって外れない場合は、大抵力糸の結び目から切れてしまうが、ハリが引っ掛かっている程度なら、まずオモリは回収できる。つまり、ハリスを細くすればオモリを回収できる可能性は上がるし、流線やカレイバリといったハリも材質の関係から根掛かるとハリ先が伸びたり折れたりして、外れるようになっている。魚相手なら伸ばされることもないので、ハリ先の点検さえちゃんと行うことを前提にすれば、流線やカレイバリはアイナメ釣りに最適のハリだと思う。

 エサは岩ムシと青イソメを使っている。エサの刺し方は1本バリの場合、最初に小さく切った岩ムシをハリに通してチモトまで上げ、下の部分に動きの良い青イソメを刺している。段差2本バリ仕掛けの場合は、上バリに青イソメを刺して下バリに岩ムシを刺している。段差仕掛けは、エサが大きく見えて目立つのでお薦めだ。さらに大物が掛かった時、ハリを2本とも飲んでいたり、1本は口でもう1本は頭やエラに刺さることが多く、バラシ防止にもなる。

 アイナメは、エサをくわえるとすぐにシモリの奥へ隠れようとするので、アワせたら素早くシモリから離すよう心掛けること。周りの障害物を上手くクリアさせて海面に浮き上がらせるためにも、速いリーリングが必要となる。

 とにかくアイナメは根掛かりを恐れていては釣れないので、仕掛けの予備をたくさん用意すること。後は粘りあるのみだと思う。私の場合は、シモリを見ると敬遠するどころか逆に仕掛けを放り込みたくなるほどで、ここまでくるとアイナメも手を挙げて降参してしまうようである。

  

 

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坂井勇二郎著「投げ釣りー波に憩う魚と遊ぶパスポート」より
アイナメ釣りの項、部分抜粋

 

@生態と釣り場

 岩礁帯+海草を好む

 アイナメは海草の多い岩礁地帯に多い。磯の海草(および海藻)の面積と、アイナメの釣り場面積や個体数は明らかに比例している。近年は温暖化の影響か、磯焼け(海水温の上昇により海藻類の育たない磯場をいう。海の砂漠化)が全国的に広がり、それに伴いアイナメ、クジメの住みかである磯も海草が減少して釣り場が減っている。

 アイナメが着くのは根や岩盤だけでなく、ある程度の水深のある大きな港などでは基礎部分や障害物なども好み、数もサイズもねらうことはできる。だが、やはり「根掛かり」あってこそのアイナメ釣りだ。「根掛かりといかに格闘するか」というのも、アイナメを釣る醍醐味のひとつなのではないかと思う。また、磯ザオでブラクリ仕掛けを使うアイナメ釣りが数を釣るスタイルなのに対し、投げ釣りは良型アイナメが揃う「一発大ものの待ち釣り」というスタイルである。  

 

A仕掛け

  根掛かり対策

 沖の根周り、荒い波の中などを強引に釣るスタイルとなるため、あまり軽いオモリ(テンビン)では釣りにくい。25号を基準とし、状況によってはそれより重いものを使用する。根掛かりは当然多いので、L型テンビンよりもジェットテンビンなどの根掛かりしにくいものを選ぶ。あるいは捨てオモリ式の仕掛けもよい。また、「動くものに興味を示す」という生態から、仕掛けをオレンジパイプなどで目立たせるのも効果的だ。

 

 ミチイトにはPEを選ぶ

 とはいっても根の中をねらうのだから、やたらと動かせば根掛かりも増える。それを回避するため、ミチイトはPEが有利。PEのほうが根掛かりしやすいという向きもあるが、それは条件による。

 ミチイトがたるんだ状態では、軟らかいPEは周りの岩や障害物に掛かりやすい。しかし単調な流れや障害物の高低差がそれほどない釣り場では、イトフケさえきちんと取っていれば、やはりPEのほうが根掛かりを回避しやすいのは間違いない。また、チカライトや先イトにナイロンやフロロカーボンを使うと、イトがフケたとしても根掛かりしにくい。

 

 B釣り方

 「エサの動き」で誘う

  投げザオは2本用意し、1本はアオイソメの房掛けやユムシを付けた置きザオ、もう1本はアカイソメ(イワムシ)で広く探る。一般にアカイソメの通し刺しが好まれるが、アオイソメの房掛け(5尾ほど)やユムシのほうが大型が揃う。

  サオの穂先が軟らかいほど食い込みがいいのはたしかだ。ただし、ドラッグをフリーにすれば必ずしっかり食い込むかといえばそうでもなく、微妙なテンションを掛けることにより食い込みがよくなるのは他の魚と同様である。

  したがって、その日の状況あるいは時間帯など様々な条件により、固定L型テンビンがいいこともある。また、ジェットテンビンの半遊動のテンションとオレンジ色とは、昔から投げのアイナメには絶妙な誘いになっているように感じている。いずれにせよ臨機応変に対応することが重要だ。

 

C沖の大型アイナメ

 スレていない大型をねらう

 投げのアイナメ釣りのもうひとつの戦略は「沖の魚」だ。

 だいたいアイナメを釣りに行くと、まずは堤防直下から基礎周辺をねらってみる人が多いだろう。その日の条件がよく活性が高ければ、すぐに数尾のアイナメが釣れ、その後も時合いが訪れる。しかし、水温低下後の食い渋っているような時は何をやってもお手上げ状態になる。このような時こそ沖の魚をねらおう。 

 沖にいる魚は、堤防近くでジッとしているアイナメと違い、テリトリーの広い大型の個体が多い。水深が深ければ水温も水圧も違い、岸近くの魚とは違う行動をとるのである。 

 また漁港や沖堤防でも、沖の砂地に根が点在していれば大型魚の生息に適している。堤防際では食い渋るアイナメも、沖の根回りでは大胆に食い込んで硬い投げザオをガンガン叩いてくれる。 

 同様のポイントとしては、砂浜の沖に根や岩盤があって海藻がついている場合は、まずアイナメやクジメが生息していると思っていい。また常磐以北の砂浜で、砂の流失防止ため消波ブロックを岸近くに入れてあることがあるが、このような場所もアイナメの好ポイントだ。 

 

 

仕掛け図やポイント図、根掛かり時の対処法などの写真入りの詳しい解説及び全文は、
坂井勇二郎さんの「投げ釣り―波に憩う魚と遊ぶパスポート」を是非ゲットしてください!

 





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