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1991/8/14 嘉峪関〜哈密(ハミ)

 

 今日も荒野とオアシスの中を繰り返し走っています。朝7時半頃、おじさんが私の足をたたくので目が覚めました。

 何やらカメラを持ってこいと言っているようです。何かと思ったら、素晴らしい日の出でした。地平線の彼方に朱色の太陽がまばゆく輝いています。

 

 

 

 

 左の写真は嘉峪関(かよくかん)付近。万里の長城の西のはずれになります。

 

 

 


 列車は時折小川を渡りますが、そこには大抵羊と羊飼いがいて、緑が繁っていて、遠くに雪を頂いた山々が見え、さながらヨーロッパアルプスのようです。シルクロードは自然の様々な姿を見せてくれます。

 

 

 朝方、玉門という駅に停まったので降車してくつろいでいたら、近くのコンパートメントのおじさんが写真を撮ってくれというのです。

 快く撮ってあげると、その写真が欲しいので送ってくれとのこと。

 住所を書いた紙をもらったら南京の人たちで、四人でウルムチに行くのだそうです。

 お礼だかなんだかわかりませんが、また食べ物をいっぱいもらいました。

 

 

 列車の中の人たちは盛んに私に質問をしてきます。何歳なのか、学生か?何を学んでいるのか、どこに住んでいるのか、一人で来ているのか、どこへ行くのか、名前は?カメラはいくらするのか、どんな国へ行ったことがあるのか、などなど、みな好奇心旺盛で、親切にしてくれます。

 

 

 昼くらいまでは涼しかったのですが、4時ぐらいを過ぎてから次第に暑くなってきました。もうかれこれ3時間くらい炎天下の砂漠を走っています。

 中国のサマータイムは日本とまったく同じ時間になるのですが、このあたりまで来ると実質3〜4時間ずれているので、夕方5〜6時が最も暑い時間帯になるのです。

 これが砂漠の暑さなのかと実感しました。

 

 

 
柳園駅と哈密(ハミ)駅。右写真の美女とは後日某観光地で偶然再会することに。

 

 

 夜の8時になっても外は全然明るい。なんだか変な気分だ。列車はあと12時間で砂漠の100万都市、ウルムチに到着します。

 

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