B型人間の海外歩き:中国編 ブログ HOME                               Amazon Yahoo! JAPAN   Google

1991/8/13 蘭州〜武威

 

 

 8/12の夕方西安を出発し、列車でウルムチへと向かいます。今日は2日目。

 今回の寝台車の同居人はワタシを含め8人。ワタシのほかは6人家族と1人の旅行者。6人家族はおじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、10才と4才の女の子。お父さんは新聞記者だそうで、ちょっと英語が話せるので助かりました。中国語の筆談よりはワタシの怪しげな英語の方がまだ意思疎通が可能でしたから・・・

 

 写真は渭河。

 列車内では、またまた例により周りの人がいろんな食べ物を分けてくれます。

 朝食は何も食べるものがなく困っていると、6人家族のおかあさんがハンバーガーのようなものを作ってくれました。

 昼は自分でパンだけ買い、ゆで卵と搾菜をもらいました。

 3時のおやつにはすいかをもらったのですが、わりと大きめのものを3つももらったので食べるのが大変でした(XX)

 

 

 

 渭河は黄河の支流です。黄河は文字通り「黄色い河」。中国内陸部の黄土が流れ込むので黄色くにごっているのでしょう。渭河も黄河の支流だけあって、周囲の山肌を削って流れてくる土砂の色で黄色くにごっていました。

 木の生えていない禿山というのは日本ではあまり見かけない光景ですよね。

 

 

 
蘭州駅と、今回一緒の御家族

 

 今日の一番の感動はなんといってもシルクロードの風景でした。正直言って、今まで見てきた中国の風景はともすれば日本でも見られるような景色だったのですが、今日のはちがいます。まさにシルクロード。苦労してここまで来た甲斐がありました。列車は荒野とオアシスを繰り返し通り抜けていきます。牛や馬も放牧されています。ここはもう西域。日本にはない素晴らしい風景に感動の連続でした。(と、日記に書いてありましたが、肝心の写真はあまり撮っていなかったようです・・・)

 

 

 

 武威駅。

 今日の夕食は食堂車で食べました。肉野菜定食みたいなもので、炒め物は豚肉ときくらげ、マッシュルーム、ピーマンなどが入っていたのですが、久しぶりにうまい中華料理を食べたという感じでした。

 中国の人の日常食は粗末というか簡単なものが多く、ワタシも主にそのようなものを食べていたのですが、日本で知られている「中華料理」というものはレストランで食べるもののようです。

 ただ、中華料理は油っこいものが多いですね・・・

 

 今日は昼寝ばかりしていました。この辺は標高が高いのか、日中は陽の照りつける荒野でもわりと涼しいのです。短パンだとちょっと寒いくらいでした。

 現在夜の9:30。中国はサマータイムを用いているので日本と同時刻。外は夕暮れ時。

 それにしても、夕暮れ時の中国の景色はどこも絶品です。特にシルクロードの夕暮れは素晴らしい。果てしない荒野の向こうにもやのかかった山々が小さく見え、その山々にオレンジ色の大きな太陽が今沈もうとしています。

 空はオレンジから次第に青、紺と色を変え、美しいグラデーションを描いています。空気が澄んでいるからなのか、今まで見たこともないものすごい色彩の世界でした。

 

 2日目ともなると、隣りのコンパートメントの人たちとも顔見知りになり、仲良くなりました。やはり日本人ということでワタシに興味を抱いているようなのです。またピーナッツやひまわりの種をもらってしまいました。

 明日も丸1日列車の旅。どんな景色を見せてくれるのかな・・・

 

NEXT BACK B型人間の海外歩き中国編 HOME

Copyright(c) B・Y.All rights reserved.