B型人間の海外歩き:中国編 ブログ HOME Amazon Yahoo! JAPAN Google 1991/8/18 カシュガル
今日は久しぶりにたっぷり寝て9時半起床。森尾君と日曜バザールへ行った。最初に「アーケードバザール」という布地専門のところに行き、雑貨のバザールを抜け、日曜バザールへと向かった。 カシュガルには日常のバザールがあるのだが、日曜日になると盛大にバザールが開かれるのだ。
左の写真はバザールへ向かう道。 その日曜バザールに行く途中、のどが渇いたのでスイカを1個買った。1.5元(約40円)。スイカを持って川辺に行って森尾君と2人で食べた。ちなみにスイカを切ったナイフはついさっき私が雑貨バザールで買ったものである。
結局ここで買ったものは「ウイグル帽」というウイグル族の男性がかぶる帽子のみで、あとは軽く食事をした。
しかし、カシュガルの街中に比べ、いったいどこにこんな大勢の人が隠れていたんだろうというくらい、たくさんの人々がバザールにいた。 人とロバ車と自転車と自動車がごっちゃになって行きかうもんだから当然ぶつかることもあるわけで、私は自転車に2回はねられ、ロバ車に1回足を踏まれた。
そしてバザールをあとにし、我々は土産用のナイフを買いたかったので「日常バザール」へと向かった。 帽子を買ったときもそうだったのだが、特にナイフを買うときの交渉はすごく楽しかった。帽子は初めいくらか訊くと、6元(約156円)という。なんだ、そんなに高いならいらないよ、というふりをして立ち去ろうとすると、
「待て待て、いくらなら買う?」
と訊いてくる。4元でどうだというと、ちょっと考えてから、いいだろうということで割とすんなり交渉は成立した。
我々が求めているのは「英吉沙」(エンギサル)という町で作られた、英吉沙産のナイフだ。そこで作られたものは品質がよいとの話で、カシュガルでも有名な土産物となっている。そこで作られたものは刃に「英吉沙」と刻まれているのだ。 さて、ナイフを買おうと思ったが、いろんな店がある。あちこちの店で値段を調べたら、私が欲しいモノの相場はどうやら25元(約650円)くらいのようだ。 あちこちの店で引き止められたが、一人かなりしつこいのがいて、でも面白そうだったのでその人物と交渉することにした。 私は2本買うつもりだったので、これとこれがいいというと、ひとつは20元、もうひとつは30元だという。とりあえず、ダメもとで「2つで30元にならないか?」と言ってみた。すると、、、
「オー!」
じゃあいらないよ、と行こうとすると、、、
「待て待て待て!」
という。30元じゃなきゃいやだというと、ちょっと考えて「40でどうだ?」という。 「ノンノン!」と私が立ち去ろうとすると、
「待て; 待ちなさい!」
この2つのナイフは他のに比べてとてもきれいなんだ、ほら、とやや汚れたナイフを見せる。確かにそうだ。しかし、それでも私は行こうとする。
「待て待て;よし、わかった!」
「38元で手を打とう。日本の友人よ、ありがとう」と、握手を求めてくる。それでもダメだというと、「これはキレイなナイフなんだからいいじゃないか!本当は50元なんだ」という。それでも渋っていると、「よし、37、37元でいい、日本の友人よありがとう」という。私は37・・・と、まだ考えているふりをする。 「わかった、36でいい。よし、もういいだろう」と言って強引に握手させられてしまった。 私が人民元で払おうとすると、私の持っていた「兌換券」を目ざとく見つけて、そっちにしろという。「兌換券」は外貨と両替ができる通貨なのだ。普通の人民元は外貨両替はできないので、同じ額面でも「兌換券」の方が価値があるのだ。 じゃあ兌換券で払うから35元(約910円)にしてくれと言ったら、わかったわかったということで、これで商談成立。しかし、兌換券100元で払ったらお釣りは人民元65元だった。その氏は100元の兌換券を受け取ると、仲間と共に珍しいものを見るように見入って、なにごとやら話し込んでいた。 こうしたやり取りは初体験で、すごく楽しかった。(と日記に書いてあるのですが、今はもうめんどくさいですね・・・)
〜その他のカシュガルの写真〜
明日はパキスタンとの国境の町、タシュクルガンに行く。しかし、非常に残念なことにカメラの電池が今日で切れて動かなくなってしまった(超ショック・・・)。カメラ用のリチウム電池はどうもこの中国の奥地の街にはないようだ・・・。 NEXT BACK B型人間の海外歩き中国編 HOME Copyright(c) B・Y.All rights reserved. |