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1991/8/21 カシュガルからクチャへ

 

 9:00発のバスはお約束通り1時間遅れて出発。森尾君とは別のバスだが、今日はアクスという町で一泊することになると思われるので、ホテルを決めておいた。昨日のタシュクルガンとの間の山道とは違い、順調に走る。しかし、シートが硬いせいかお尻が痛い。

 バスはカシュガルを後にすると、天山山脈に沿って東へと荒野の中を走り出した。カシュガルは実に居心地のよい町で、中国のほかの都市とも趣を異にしているので、今回の旅行で最も印象的な街だった。

 さて、居眠りなどしながら3時間ほどして午後1時、最初の休憩タイムとなった。ランチには焼きうどんみたいなもの(3元:約78円)と、ハミクワ(中国のスイカ。歯ざわりはスイカだが味はメロンに近い。2角:約5円)を食べた。

 ここでは45分ほど休み、さあ出発ということでまたバスに乗り込んで進みだしたが、ちょっと走ってすぐにまた停まってしまった。原因はよくわからない。結局出発したのが3時。あきれてモノが言えないとはまさにこのこと。目が点(・・)になってしまう。でもまあだいぶ中国のペースにも慣れてきたからいまさら驚くことでもないが。

 

 

 

 バスはひたすら天山山脈に沿って荒野を走る。ここを走っていて気付いたことがある。この天山山脈というのは平地と山がくっきり分かれているのである。

 

 

 日本の山は、普通は木が繁っていて、麓には民家があったりして緩やかに勾配が上がっていくものだが、この天山山脈は日本のそれとはまったく違う。樹木や人家などは一切ない禿山で、しかも「ここからが山!」という感じで、山と平地の境目に線が存在しているのである。

  
左手に天山山脈を眺めながら、山脈の南麓を行く。右側はタクラマカン砂漠の北辺だ。

 
休憩時に廃屋を撮影

 

 天山山脈は場所により、いろんな色の岩肌を見せる。ある場所では山が赤、茶、緑の3色アイスになっていた。何十頭もの野らくだがいたりして、シルクロードの雰囲気を感じさせてくれた。

 

 バスは午後9時半頃やっとこさアクスに着いて、ここで一泊なのかな〜と思ったらどうも様子が違って、ただガソリンを補給しているだけらしい。結局バスはアクスを通り越してしまい、森尾君とは会えなくなった。11時頃ようやくわけのわからない小さな集落で停まり、ここで一泊することになった(一泊10元:約260円)。

 森尾君の姿は見えない。残念だ。明日はクチャに到着する予定だ。

 

 

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