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1991/8/22 クチャ(庫車)

 

 朝7時頃、なにやら外が騒がしくて目が覚めた。どうやら早いバスがもう出発するらしい。5人部屋だったが、7時を過ぎたら俺一人になってしまった。それに旅館全体もなんとなく静かだ。昨日確認したところでは俺のバスの出発は8:30だが、一応バスに行って様子を見ようと思った。

 廊下に出たら、昨日のバスの中で知り合った桑万宏くんと会った。「サンワンコウ」という。麻雀みたいな名前で笑ってしまった。まだ早いから自分の部屋に来いという。彼の部屋に行き、8時頃まで話などをしてからバスに行った。

 バスは遅れることなく、8:25に出発。時刻を守るなんて珍しい。

 

 


 

 

 3時間ほどまた昨日と同じような景色の中を進む。昼食のために11:30頃ある町で停まった。左はその食堂のメニューらしき看板。わからんて; ここ、中国の北西部、「新疆ウイグル自治区」は、文字通りウイグル族というトルコ系の民族が多く住んでおり、彼らはイスラム文字に似たウイグル文字を使う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼食後バスに乗り込むと、なかなか発車しない。今日はけっこう寒かったのだが、そのうち雨が降りだし、それがなんと雹(ひょう)に変わった!砂漠のオアシスの町で雹を見ることになろうとは思いもよらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 待てども待てども発車しない。どうやらバスが故障したらしいのだが、なかなか直らないらしい。待っている間、読書したり子供の相手をしたりしていたが、いいかげんすることもなくなってきた。昼食を取った町で夕食も取ることになろうとは思いもよらなかった。

 

 


 愛らしい回族の子供たち

 

 


またこれかよ; わからんちゅーねん・・・

 

 

 結局待つこと10時間!ようやく修理が完了して午後9:30に出発。10時半にクチャに着いたときには日が沈みかけていた。中国はサマータイムになっていて、日本とまったく同時刻なのだが、実質的にはこのあたりだと4時間くらいずれるかんじなので、日本の6時半くらいのイメージなんだと思う。

 今日はバスのチケットを買いに行ったり、タクシーの予約をしたり、やりたいことがたくさんあったのだが、何もできなくなってしまった。

 

 バスを降りてうろうろしていたら、日本人旅行者のおじさんがいて、ホテルを教えてくれるというので案内してもらったのだがそこはいっぱいだったので、近くの別のホテルに泊まることにした。

 

「クチャ賓館」といい、ドミトリー(相部屋)が15元(約390円)。左写真はその入口。

 部屋に入ると先客の日本人学生らしき人たちが3人ほどいた。今回の旅では行く先々で日本人学生に会ったので、こんな辺境の地の宿で日本人と会っても驚くことはない。

 ところが、あいさつをしてみると、自分と同じ大学、同学部、同学年、そして第二外国語で中国語を選択していて、その中国語の先生も同じ(学生数が多いので、この先生の中国語のクラスは2クラスありました)というではないか。今日まで自分と同じ大学の学生には一人も会わなかったのに、こんな田舎町で超身近な人たちに会うとは思いもよらなかった。

 彼らは今日郊外の遺跡見物に行ったらしいのだが、やたら高かったらしい。

 

 

 明日はその、「キジル千仏堂」という遺跡の見物に行くつもりだ。

 

 

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