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1991/8/23 クチャからキジル千仏堂へ

 

 同部屋だった同じ大学の連中は今日はもうクチャを出てカシュガルへ行くそうだ。8時頃クチャのバスターミナルへと出て行った。俺はトルファンへ行くバスの切符を買わなければならない。彼らが出て行ってから少しして後を追った。

 クチャ(庫車)賓館からてくてく歩いて約40分、やっとバスターミナルに着いた。

 

 

 

 

 同じ大学の連中は9時発のバスだと言っていた。9:30を過ぎたのでもう行ったかな〜と思ったら案の定まだいた。なんと、バスが見当たらないのだという。結局彼らはカシュガル行きでなく、アクス行きのバスに乗っていって乗り換えるという。

 俺は25日のトルファン行きの切符を買って、それからキジル千仏堂という石窟を見るためにタクシーの手配に行った。

 

 


クチャのバスターミナル

 

 

 タクシー手配は人民政府の中にあり、昨日同じ大学の彼らに聞いた通りに行くと案内所があった。

 彼らは初め350元(約9100円)だと言われ、本当はもっと安いはずだ!と猛然と抗議して、150元にさせたそうだ。

 

 俺が一人で行って訊いてみると、やはりタクシー1台150元(約3900円)だという。一人だからまけてくれ!と言ってみたが、さすがに通じなかった。仕方なく150元を支払った。しかも兌換券(外貨と両替可能な通貨。一般の通貨より価値がある)で。

 

 

 
「塩水渓谷」という岩山群をタクシーで通り抜け、キジル千仏堂へ向かう

 

 

 キジル千仏堂はクチャから車で一時間ほどのところにある石窟遺跡で、隋(581〜619)の時代に造られたものが多いそうだ。

 

 
岩山をくり抜いて、石窟群があり、内部に壁画がある

 

 現地に到着すると、ちょうど日本人の団体ツアーが来ていたので、まぎれ込んでちゃっかり一緒に解説を聞かせてもらった。

 この仏教遺跡はイスラム教徒やドイツ人による略奪によって内部はかなり破壊されていたが、一部壁画が残っているところもあった。内部の写真撮影は許可されなかった。

 

 
キジル千仏堂付近の様子

 

 

 キジル千仏堂からクチャへの帰り道は草原地帯も走るのだが、やはり塩水渓谷の奇岩群には目を奪われた。写真を撮りたくなったので、ほどよいところで何度か車を停めてもらった。

 

 

 
日本にはない光景に、男のロマン(アホ)を感じます


見渡す限り樹木の見えない荒野が広がる

 

 

 キジル千仏堂から戻ってきてから、トルファン行きのバスの切符を25日ではなく、明日24日に変更してもらうためもう一度バスターミナルに行くことにした。

 ロバ車を使って行こうと思い、いくらだと訊くと、5角(約13円)だという。安いなと思い、ひょいと乗ってしまった。割と大きいロバ車だったので他にもお客が集まるまで待っていたが来ないので出発した。

 ところがだ。

 2、3分走ったところでロバ車が急に止まった。何だと思ったら、乗車賃を5元(約130円)払えと言い出した。ロバ車にしては高い。相手は2人組なのだが、初めに5角だと言っていた奴はしらんぷりしている。客は俺1人で、周りにはほとんど人通りがない。やられたと思った。街からは外れているし、バスターミナルまでもまだかなりある。

 「話が違う」とだいぶねばったが、5元払わねばダメだという。向こうは2人でこっちは1人。おまけに人通りもない。しまいには腰にある小型のナイフをチラチラさせてきた。これでは勝ち目がない。仕方なく5元払った。他に客がいればこんなこともなかったのだろうが・・・ロバ車に乗るときは気をつけなければならないという教訓になった。

 

〜クチャの町の様子〜

 
ビリヤードが庶民の娯楽のよう。お姉さんも愛想よく微笑んでくれました。

 


書店内

 

 

 今日はいろんなことがあって疲れたので7:00に寝た。

 

 

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