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足和田山
(山梨県富士河口湖町他、1355m)

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地図とコース
紅葉台駐車場〜三湖台〜足和田山往復

  

 

 2006年11月3日、山梨県の河口湖と西湖に近い足和田山(あしわだやま)に行ってきました。今回はカミさんが用事があり、私と長男、長女の3人だったので、5才の長女でも歩けそうなハイキングコースを私の愛読書で探したところ、このコースが標高差も少なくていいかな〜と思い、行ってまいりました。それでは当日の日記です。

 

 

 

 

 6:45に国分寺の自宅を出発。天気は曇り空の合間から少し晴れ間も見えるといった感じだが、雨は大丈夫そう。

 

 中央高速の国立府中ICから山梨方面へ向かうのですが、3連休初日の朝ということもあっていきなり28kmの大渋滞。うわちゃ〜、勘弁してくれよ。オレの田舎の新潟の高速道路なんて2.8kmだって渋滞しないぜ・・・

 

 渋滞に巻き込まれてぶつくさ文句を言いながらも、「そういえば・・・」と、以前から気になっていたことを思い出し、試してみることにしました。

 

 それは、渋滞の八王子本線料金所を素早く通り抜ける方法なのですが、やってみたら案の定驚くほど早く渋滞ゾーンを通過することができたので、ご紹介いたします。

 

 中央高速の八王子ICまでは、基本的に右車線を走っていけばいいと思います。八王子手前の石川PAから出てくる車が左車線に合流してくるので、渋滞時は右のほうが少しは早いでしょう。そして八王子IC附近まで来て八王子本線料金所が見えてきたら、そこで左車線に移ります(ここがミソ)。

 

 料金所が近くなったら八王子ICから合流してくる車に注意しながら左へ左へと進み、八王子本線料金所の一番左側のゲートをくぐりましょう。一番左はETCですが、左から2番目は一般車も通れるので、一般車はそこを利用しましょう。

 

 料金所を通過したら、右に大渋滞の車を見ながら、なぜかスムーズに流れる左端の流れに乗って前の車についていけば、あっという間に八王子本線料金所の大渋滞を通過できます。八王子ICから中央高速の山梨方面を利用する人はこの事実に気付いているのでしょうが、高井戸方面から来た人の多くはおそらくこうした事実に気付いていないものと思われます。特にETC搭載車の人は、一番右側のゲート2つがETCのため良かれと思って律儀に待っているのだと思われますが、こういう実態があるのですね。一番右端が一番流れが悪いのです。

 ずっと前から渋滞時のこの状況は変わっていないようなので、知ってたもの勝ちみたいです。お試しください。

 

 

 

 

 さて、その後は順調に中央高速を走って河口湖ICで降り、国道139号線を西へと進みます。途中、4車線で両側にカラマツの林が広がっているところもあって、実に気持ちいい道。そして、「紅葉台入口」という案内板に従い、右に曲がりました。曲がってからもいい感じの道でした。

 

 ところがです。

 

 そこからしばらく進むと紅葉台に上がる坂道となるのですが、てっきり舗装道路かと思っていたら砂利道でした。しかも、かなり道路状況は悪く、途中の看板には「一般車は通行不可」みたいなことが書いてあります。

 

 (??;)あれ〜、これは想定外だったな〜; 車で紅葉台まで行けるはずなのだが・・・  と不安になりつつ凸凹の山道を進んでいくと、ついに車が腹を擦ってスリップしてしまいました。私はステップワゴンに乗っているのですが、低重心を売りにしているくらいなので、車高も低く、地面と車の底が近いのですね。

 

「うわ〜、だめだこりゃ」

 

 行けるはずなんだがな〜と思案に暮れていると、後ろから車が一台来ました。状況を話すと、そのご夫婦は以前ここに来たことがあり、行けるはずだとのこと。

 

「いや〜 ウチの車、車高低くてその先で腹擦っちゃってスリップして進めなくなっちゃったんですよ」

 

 すると、ご主人が、、、

 

 

 

 

え?車高落としてるんですか?

 

「いえ; 車高を落としているのではなくて・・・ (私は暴走族ではありません)」

 

そんなわけで、そのご夫婦に先に行ってもらい、ついていくことにしました。

 

 でこぼこ道を慎重に進路を選びます。車体が倒れるんじゃないかというような(気分的に・・・)角度になったり、崖の際を通ったりして、「パパ!パパ!危ないよ!」と子供に言われたり、深〜い溝にはまらぬよう気をつけ、狭い道で下ってくる車とスレスレですれ違ったりと緊張の運転を強いられること約10分、ようやく無事紅葉台の駐車場につきました。まったく、こんな悪路だなんて、聞いてないっちゅーの・・・ RV車ならまあ余裕でしょうが、普通車はお気をつけください。

 

 なお、このでこぼこ山道の下にある駐車場に車を停めて、紅葉台や三湖台まで山歩きをされる観光客の方も多いので、歩行者の方には十分お気をつけください。

 

  9:20、すったもんだの末ようやく紅葉台着。奥に見えるのが展望レストハウス。屋上に上がると眺めがいいようですが、100円ほど取られます。

 トイレ利用の際は何か買ってくださいとのこと。半山小屋感覚のレストハウスでした。

 紅葉台は標高1165mで、本日目指す足和田山は1355mなので200mほどの登りです。身支度を整え、9:35出発。

 

 

 

 

 

 

 三湖台までの道は緩やかな登りで、よく整備されています。

 

 

 

 

 

 

 20分ほどで広々とした三湖台に到着。今回の山行ではここからの眺めが一番よかったです。

 

 

 
左:青木ヶ原樹海。右:左の高い山が鬼ヶ岳で右のピークが十二ヶ岳。下は西湖。

 

 

 

 青空も広がってきましたが富士山は雲の中。ここから東の足和田山方面へ向かいます。

 

 

 
 
 ひとまず緩い下り坂となります。

 陽が射したり、雲に隠れたりを繰り返します。陽が射して明るくなったところで紅葉の写真を撮ろうとしますが、カメラを構えるとすぐ雲に隠れてしまい、なかなか思うようにいきませんでした。

 

 

 

 

 すっかり秋の雰囲気に染まった樹林帯の中の緩やかな登山道を、長女の手を引いたりしながらゆっくりと歩いていきました。

 


秋、それはAutumn・・・

 

 

 
 この登山道の特徴は、途中で二股に分かれて後でまた合流するところです。それを何度も繰り返します。

 登りの場合、写真のように左側に小ピークを越えるための階段がつけられていて、右側にはその小ピークを捲くように迂回路がつけられています。

 左を行くとアップダウンがあり、右を行くとやや距離が長くなる感じです。

 我が家は登りはほとんど階段を登り、下りは迂回路を回ってきました。

 

 

 

 歩いていると、なんだかお尻に冷たいものを感じます。何かと思ったら、リュックの水筒の水が漏れてお尻がびしょびしょ。うわちゃ〜、また間抜けをやっちまったぜ・・・

 私が山行時に愛用しているのはこちらの水筒。凍らせて持っていけるし、水が少なくなればコンパクトになるし、丈夫だし、大変重宝しています。ただ、間抜けな私は購入早々にキャップを壊してしまい、普通のペットボトルのふたで代用していました。キッチリ締めれば水が漏れることはないのですが、この日はちゃんと締めてこなかったみたいでした。

 「パパ! お尻が濡れてる!

 と、子供に指摘され、早く乾くよう尻をなでなで歩いていきました。

 

 

 山頂が近づいてくると、カラマツ林になります。

 5才の長女は「もう歩けない」と何度も言います。もう少しだから頑張ろうね、と何度も励ましますが、「もう少しもう少しって言ってもぜんぜん着かないじゃん」と、鋭いツッコミをされます。

 そのたびに立ち止まり、一口チョコなどをあげて気を紛らわせます。2年生の長男の方は日頃サッカーで鍛えていることもあって余裕で先を行きます。「早く来てよ!

 なかなかの人気コースのようで、あとからあとからどんどん登山者のグループがやってきては私たちを追い越していきます。いったい何組の登山者に抜かれたのだろう。

 結局私たちは一組も追い越すことのないまま亀のような歩みで山頂へ。まあ、先を急ぐ旅ではありませんから・・・

 

 

 11:35、駐車場からちょうど2時間で足和田山(五湖台)山頂着。

 


山頂全景。晴れていれば右上の部分に富士山が大きく見えるはずなのですが・・・

 

 今日は曇っていて富士山は雲の中。記念写真を撮り、東屋の2階に上がって弁当を食べました。

 

 ここではケータイのアンテナは3本立ちました。私はauを使っているのですが、ナンバーポータビリティ制度が始まってからは、とりあえずauの加入者が増えているとか。他社より安定して通話可能な場所が多いということや、若者向けのサービス機能が充実してるからなんでしょうか。

 それから、今や山行には欠かせなくなったケータイですが、電波の届かない山の中ではケータイが電波を探そうとして電池を食ってしまうので、必要ないときは電源を切っておいたほうがいいようです。予備電源もあると安心ですね。

 

 食事をしていると、すこ〜し雲の間から富士山が顔をのぞかせてくれました。

 


ちょっとだけヨ〜

 

 この山頂は五湖台とも名前が付いているのですが、ここから見えるのは僅かに河口湖の左上の部分のみで、「これじゃあ一湖台じゃない」というオバサマの言葉も、まさしくそうだよなあと感じました。昔は富士五湖が見えたんでしょうか・・・

 

 そして、この山頂で私は人生初の「ある物体」を見ました。

 

 山頂には、ふわふわとたんぽぽの綿毛のようなものがたくさん浮遊しているのです。

 

 初めはほんとにたんぽぽの綿毛か、植物の類だろうと思っていました。ところが、あるおじさんが仲間のグループの人に向かってこう言いました。

 

「これは、雪虫だよ」

 

(・・・雪虫? 虫なのか?)

 

 ホンマかいなと思って捕まえてみました。子供でも簡単に捕まえられます。捕ってみたら確かに虫でした。

 


この爪にいるのが雪虫

 

 ネットで調べたら、ホントに雪虫という虫でした。晩秋の雪の降る前に、北国で見られる虫みたいです。でも私は初めて見ました。こちらに解説があります。

 

 

 


 

 

 

 

 山頂で1時間ほど過ごし、12:40山頂発。

 

 よく見ると、登山道にはそこここに雪虫の姿が見えます。子供たちは争うようにして虫を追いかけます。全然前に進みません。「おい、暗くならないうちに帰ろうよ・・・」

 


これもいい思い出になるかな・・・
 

 

 上りはアップダウンのある階段コースを歩きましたが、下りは迂回路コースだけを歩きました。下りだからということもあったでしょうが、やはり迂回路コースのほうが全然楽です。

 

 秋の山、陽が射した瞬間を捕らえて紅葉、黄葉の写真をカメラに収めました。

 

 

 

 

 山頂からだいぶ下ってくると、先を行っていた娘が、あ、おうまさんだ!と言いました。

 

 ええ(笑)?馬? もしかして鹿でもいたの? かと思ったら・・・

 

 

 

 

 

(゜□゜;)あ”?

 

 

 

 ホントにおうまさんがいました(大汗;)

 

 馬に乗っているお姉さんに聞いたら、河口湖のパディーフィールドというところから来たとのこと。う〜〜〜む、なんとも優雅で素敵だ。馬トレッキングというアソビがあったとは知らなかった・・・ 私もいつかぜひ馬に乗ってゆったりと秋の一日を味わってみたい・・・
しかし、調べてみたら結構なお値段ですな。庶民にはちとムリかな・・・

 

 登りは休み休みだった娘も、下りは元気に歩いてくれました。このコースはほとんど緩やかなところしかないので、軽いハイキングにはうってつけのコースですね。馬も歩けるくらいのコースですし・・・

 

 三湖台まで戻ってくると、さっきは見えなかった富士山が全体像を見せてくれました。

 

 


お久しぶりです

 

 

 最後の最後で娘が転んで泥んこになったりといったアクシデントもありましたが、なんとか2:10に紅葉台の駐車場に戻ってまいりました。

 

 

 

 

 帰りは「道の駅なるさわ」に寄ってみやげものを買い、子供たちが風呂に入って帰りたいというので(前回のつるつる温泉が気に入ったみたいで)、道の駅なるさわの裏手にある「温泉ゆらり」へ。

 

 

 料金は普通の日帰り温泉よりはやや高めでしたが、さすが値段に見合った設備で満足しました。私がこれまで行った日帰り温泉の中でもかなりいい設備でした。露天風呂もGOOD!

 休憩処には「相田みつを」の額が飾ってあって、
 

しあわせはいつも自分の心がきめる
 

 なんて言葉に(ああ、そうそう、そうなんだよな・・・)と、妙に納得してしまうのでした・・・


 


 

 

 カミさん抜きで大丈夫かな?とも思いましたがなんとか子供たちも歩いてくれて助かりました。このコース、眺めとしては三湖台が一番いいのですが、余裕のある方はぜひ五湖台まで歩いてみてはいかがでしょうか。お気軽な、山歩き入門にはうってつけのコースでした。

 

 

          まとめの一句: 

             
             
雪虫を 追いかけ落ち葉の 斜陽かな

 



 

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