B型人間の山歩き ブログ HOME Amazon Yahoo! JAPAN Google 日本国登山日記 (555m、新潟県村上市〜山形県鶴岡市) ウェザーニュース(村上) 村上市:日本国登山(地図)と小俣宿 日帰り登山、ハイキングの持ち物・道具チェックリスト
2006年5月5日、新潟県と山形県の境にある「日本国」という山に登ってきました。日本国とは随分大胆な名前ではあります。「山」とか「岳」とか付かない山はあまり多くないですよね。 標高が555mであるため、それにちなんで毎年5月5日が山開きになっているようで、今年もそのようでした。 今回はGWを利用して新潟の実家に帰っていたので、私と長男、私の父の3人で車で行ってまいりました。
見附市の実家を4:20に出発。我が家は遊びに行くときの早起きは苦になりません。
今回は親父も誘いました。親父は独身時代には南北アルプスもかなり歩いた山男だったようですが、結婚してからはすっぱりとやめたそうです。 昔の山用具を家の奥から引っ張り出してきて、この日はその昔着ていたというベストを着てきました。 そしたら、行きの車の中でベストのポケットに手を入れると、なんと1966年の山行に使っていた手帳が入っていたようです。 「1966年・・・雷鳥荘の領収書があるぞ」 実に40年前の記憶が呼び起こされたようでした。
6:50登山口着。
ここが日本国登山道入口。道路を挟んだ反対側に駐車場があります。かなりの台数が停められるようです。道路の路肩にも停められるようでした。トイレもこの登山道入口のはす向かいにあります。 入山届を記入して出発!
登山道に入ると、いきなり杉林の急登となります。ただ、この急登を5分ほど登ってしまえば、あとは普通の登山道になります。 この日登ったのは時計回りに歩くコースでした。この道取りだと、登り始めは急坂ですが次第にゆるくなります。また、下りも始めは急なのですが、次第にゆるくまります。 このコースを逆に回ると、上記と逆の歩行パターンとなってしまうので、一般的な時計回りのコースがオススメです。
親父は昔取った杵柄なのか、急登もすいすいと歩いていってしまいます。 ワタシ「ま;まって・・・」
椿咲く登山道。椿が多かったですね、そろそろ終わりでしたが。
この山行の2日前、実家の近くの山に山菜採りに行ったこともあり、長男はワラビを探しながら歩いていきます。 「ねえ、パパも探してよ。あまりないなあ」 この日はワラビは数えるほどしか見つかりませんでした。
山用語では日当たりのよい岩などの上で昼寝することを「トカゲ」と言ったりしますね。
蛇逃峠(じゃのげとうげ)手前でようやく日本国山頂が見えました。
8:20、蛇逃峠着。ここで日本国へ登る道と、蔵王堂登山口に下りる道に分かれます。朝日連峰方面の眺めがいいです。
左の写真は新潟県と山形県の県境標識。 「おい、せっかくだから県境をまたいでみろよ」 「やまにいがたがた県だね!」
またちょっと行くと、登山道の両側がやや切り立った細い道になりました。柵があるのでまったく問題ありません。
親父「こういう道をねぇ、馬の背中に似ているから馬の背というんだよ」 長男「へえ、馬の背ね!」
この最後の階段を登れば山頂!
そして8:40、無事山頂に到着!
私たちは朝早かったこともあり山開きの式典には参加せずに登ってきましたが、徐々に山開きに参加した登山者が上がってきて、あっという間に山頂は大勢の人であふれました。 賑やかな休日の山頂、平和ですな。
山頂にある展望台からは、朝日連峰、飯豊連峰、月山などが見えましたが、鳥海山、佐渡ヶ島、粟島は見ることができませんでした。
「日本国」を見事征服した記念写真を撮ってもらい、下山することに。
1時間ほど山頂からの眺めなどを楽しみ、9:40下山開始。
再び蛇逃峠を通過。麓の小俣部落も見えます。
蛇逃峠からは蔵王堂登山口方面へと下っていきます。しばらく急坂が続くので注意しながらゆっくり下りました。 登りでは体の不調を何も言わなかった親父も、下りはやはりヒザに来るとのこと。ワタシも同じく。長男は下りが滅法得意ですっ飛ばしていきます。
左は蔵王堂。無事行ってこれたお参りをしました。蔵王堂登山口はもうすぐそこ。
小俣部落への道を歩いていると、水路やら小川があったりしてまた長男は吸い寄せられていきます。 水路の中でイモリを見つけました。結構いっぱいいましたね。水路脇には水芭蕉やシラネアオイなども咲いていました。
この日は日本国の山開きに合わせて、麓の小俣という部落のお祭りになっていたので立ち寄ってきました。
小俣はその昔は出羽街道の宿場町としてかなり栄えたようでした。集落の家々には普通の表札とは別に、屋号を書いた表札が飾ってあって、いい風情でした。
集落内を歩いていると、なにやら素敵な幟(のぼり)が目にとまりました。
こうしたナイスな場所にはいやでも吸い寄せられてしまうのが悲しい性(さが)・・・。
「福寿院」というお寺で、この日はお祭りということもあり、誰でも気軽にお堂の中に上がれました。入ってすぐ左手のところで祈願を。
親父「おい、この写真撮るのか?」 ワタシ「いいからいいから・・・」
この日は100円でコーヒーがふるまわれていました。水もいいのか、大変美味しかったです。 お堂の中には大変立派なご本尊様があるのですが、そのすぐ隣りの応接コーナーには、本尊様とは不釣り合いな、これまた立派なカラオケセットがなぜか鎮座まします;。ファンキーなお寺です。 あ?わかったぞ! カラオケをやってるとボケないということなんだな!そうなんでしょ?福寿院のご住職? ということは、オレはボケないかな?最近は週2回行ってるし・・・
ちなみに、こちらのご住職には寺の造りについてのお話や小俣部落の歴史について詳しくお話を聞かせていただき、いい旅の思い出となりました。今では新潟県最北の町の、更に山奥の部落ですが、江戸時代には出羽街道の宿場町として大変栄えたそうです。
この後、町の人がやっている出店で入山料代わりに山菜おこわと赤かぶ漬けを買いました。小俣は小ぢんまりしていますが明治期の建物も残っていていい雰囲気でした。
そして11:40、日本国登山口に帰ってまいりました。下は登山口正面の休憩所。
私自身、親父と山登りしたのなんて初めてでしたし、家族のいい思い出になりました。少しは親孝行になったかしらん?
まとめの一句:
目に青葉 山はギフチョウ 日本国
オマケの一句; 目に余る ボケは封じて! 福寿院
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