B型人間の山歩き ブログ HOME Amazon Yahoo!JAPAN Google 二 子 山
2011/5/15、埼玉県と群馬県の県境付近にある岩山の、二子山(ふたごやま)に登ってきました。 今回は急遽ひとりの時間が取れたので単独行となったのですが、それならばいっちょあのエキサイティングな山に行ってみるべということで、二子山をチョイスしました。 だらだら書いていたらずんぶん長くなってしまいました。よろしければごらん下さい。
予定より早く目が覚めてしまい(またですか)、朝の3時過ぎに自宅を車で出発。5時20分に坂本の二子山登山口着。クルマは下の地図の道路に路駐します。道は奥までずっと続いているので、どこかしらに停められると思います。あと、公衆トイレも設置されていました。
駐車スペースはこんな感じ。道はずっと奥まで通じていますので、どこかには停められるはずです。
登山口から股峠へ 5時35分、身支度を整えてしゅっぱ〜つ。
とりあえず、股峠を目指します。股峠から東岳をピストンして、それから西岳を登ります。2つのピークがあるので、それで二子山。
しばらく進むと、渡渉があったり、谷すじの分かれ道みたいなところで(あれ?これはどっちかな?)と迷うところがありました。 更に進んでいくと倒木が道をふさいだりして、あれれ;〜?と思いました。でも赤テープや矢印のペイントなどがあったりするので、それらを頼りに歩いていきました。
だいぶ登って、ふと気づくとローソク岩の登り口に着いてしまいました。「股峠→」となっています。本来のルートよりだいぶ左に登っちゃったみたい。 股峠への道で西岳の下を通りました。
股峠から東岳往復
事前に調べたところによると、どうやら二子山で一番危険と思われるポイントが、東岳への途中にあるようです。昭文社の登山地図でも「危」表示のあるところです。もし本当にダメそうだったら引き返してくるつもりです。
東岳を登り始めると風も和らいできましたが、やはり時折風が吹きます。
10分か15分も歩いたでしょうか。くだんの危険ポイントにやってきました。ネットでチェックしていたので間違いありません。 (どんなビビリポイントなんだろうか・・・)と内心気が気ではなかったのですが、実際に見た印象は、(なんだ、こんなもんか)という感じでした。崖下へは、う〜んどうでしょう、よくわからないのですが5〜10mくらいでしょうか。
このクサリ場を無事通過した後も、またすぐに急角度で狭く高度感のある岩場を通過しなければなりません。 この日はこの後もいろいろスリリングなポイントを通過することになるのですが、このクサリ場周辺は恐怖度3段階のうちの「恐怖度2」とします。後でもっと怖いポイントが出てきます。
徐々に木々の間から西岳の岩峰が垣間見えてきます。
そして、ひとしきり登り切って開けたところに出ると、この景色を見ることができます。
これが東岳付近から見た、二子山の西岳。上級コースは正面の岩肌を登るそうですが、ホンマかいな?
高度感のある岩場歩きになるのですが、こういうところで「ビュービュー」と風に吹かれるのは、いい気分ではありません(怖) 7時20分、東岳山頂に到着。
山頂からは両神山〜西岳の眺望が見事。 左手に、屏風のように両神山があります。素晴らしい大展望でした。写真は合成したものです。 実際は、西岳を正面に見ると、両神山は左側に見えます。
下りは正面に西岳を見ながらの歩き。やっぱりこの岩峰には目を奪われます。
クサリと金具の危険箇所を慎重に通り抜け、股峠に戻ってきました。
股峠から西岳へ
さて、そしてやってきました、西岳に1ヶ所だけあるプチ難所のクサリ場。
樹林帯を抜けて山の上に出たら右へ。
両神山を左に見ながら岩場をたどっていくと、西岳の山頂に着きます。8時45分西岳山頂。
西岳山頂からは、スッパリと切れ落ちた足元から眼下に広がる、3Dの大空間を隔てた向こう側の両神山と対峙することができます。西岳山頂でこの大空間を感じるだけでも、十分に非日常的な感覚を味わうことができるでしょう。ただしガスっていなければ、ですが。
写真で見るのと現地に行ってあの広々とした空間を味わうのとでは、まさに天と地の差があります。登った者にしかわかりませんね。「百ネットは一見にしかず」です。
西岳から西側岩稜帯を通って下山、登山口へ
「(あ、やっぱヤメとこ)感」抜群の、やう゛ぁい岩稜。ついに出た!恐怖度3。
東岳のクサリ場より圧倒的な迫力を持って襲いかかる高度感。「メメント・モリ(死を忘れるな)」という言葉が天から降ってきます。 例によって写真だと全然わからないのですが、角度を変えてみましょう。だって、これですよ。
この非常にヤバイところを行かなければならないわけですよ。別に行く義務はないんですが。 左側に落ちたら完全にアウト。しかし、右側は樹林帯で、こちら側は最悪落ちてもなんとかなりそう。とはいっても、樹林帯までもかなりの距離(5〜10mくらい?)があります。 いや、ワタシが高所恐怖症のヘタレなだけで、別に、進む分には難しい地形ではないんですよ。クサリも設置されてないですし。ただ、すぐそこが何百mもの崖になってるのが怖いだけなんです。最初の部分をクリアしたら、あとはなるべく岩稜帯の右側を通るようにすれば、それほど怖くはありません。
あとは空の廊下を歩くような、ものすごい展望の岩場をたどっていきます。ところどころ、恐怖度1程度の高度感を感じるところがあります。
いや〜、しかしこの程度の標高にしてこの高度感。この両側が切り立ったヤバい感じは、北穂高岳〜奥穂高岳の稜線以来かも。
そしてやや行くと現れるのが、5m程度のクサリ場。 本日通ってきたいろんなクサリ場とはまた違う緊張感があります。写真で見るとたいしたことがないように見えるんですが、実際に下りると案外足がかりが少なくて、ちょっと気を使います。足がかり用の金具がここにも打ってありました。 山慣れている人にはなんてことない場所だと思いますが、私はちょっと緊張感があったので、ここは恐怖度2とします。
このクサリ場を下りてしまえば、あとは樹林帯歩き。もう怖いところはありません。 ここでヒザサポーターを装着。
ちょっと歩くと樹林帯が開けたところに出て、正面にまた両神山が見え、振り返ると今歩いてきた東岳、西岳の岩山が一望できます。
あとは駐車スペースまで10分ほど車道歩き。登ってきた二子山が正面に見えます。
しかし、西岳の出だしのところは、その「落ちたらヤバいだろな感覚」のレーダーが、もうメーター振り切れるくらい ビンビンに反応するのですね(大汗;)
二子山のクサリや金具は、無駄なところにはついていません。実に絶妙のところに必要かつ十分に配置されていて、これらをきちんと使いこなせば問題なく通過できます。あと、東岳、及び西岳から先へ行くなら、手袋はあったほうがいいでしょう。 もう、しばらくはあの緊張感は味わわなくていいです(疲)
まとめの一句。 五月晴れ メメント・モリの 二子山
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