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両 神 山
(埼玉県小鹿野町、1723m) Yahoo!小鹿野町の天気 ウェザーニュース(秩父) 小鹿野町営バス 日帰り登山、ハイキングの持ち物・道具チェックリスト
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2006年9月30日、同業者でお付き合いのあるSさん(SさんのHPはこちら)と、埼玉県北西部にある「両神山」に登ってきました。両神山は日本百名山の一つです。電車だとアクセスがよくないので車で行きました。 それでは当日の日記です。
国分寺の自宅を5:20分に出発。JRの新秋津駅で6時に待ち合わせをし、私の車で両神山へと向かいました。 「もうそろそろかな〜」と日向大谷駐車場の近くになったので山道を徐行していると、突如左側から小鹿が車の目の前をビュン!と横切って右の山によじ登って行きました。
1ラウンド開始直後から、いきなりいいパンチもらっちゃった感じです。
両神山は思ったよりも遠く、両神山駐車場のある日向大谷(ひなたおおたに)には8時20分に到着しました。 日向大谷の駐車場は10台ほどしか停められず、すでにいっぱいだったのでもう少し先に進み、両神山荘前の駐車場を利用しました。500円を両神山荘に払えばいいようです。
両神山荘の女主人に500円を渡すと、何とか天気も持ちそうですね、との言葉。今日の予報は曇りだが、今のところ雲の間から少し青空も見える。なんとか雨が降らないでくれるように祈ります。
両神山荘は標高およそ650m。両神山は1723mで1000m強の標高差があり、日帰りのコースとしては結構きついものがあります。 両神山荘前から登山道の始まりとなります。日当たりのいい山の斜面に作られた畑を50mほど横切ると樹林帯に入り、本格的な山道となります。
青々と繁った広葉樹のトンネルを歩いていきます。日頃仕事でパソコンとにらめっこしている私にとって、これほど目の保養になるものはありません。 Sさんはまだ山行回数はあまり多くないとのことでしたが、趣味の本職は「マラソン」で、さすがに足取りはしっかりとしていました。
この日は9月30日だったのですが、Sさんは前日は上期の終わりということで恒例の職場の飲み会があったそうです。そして2次会でカラオケに行って、先輩がまたもや日本酒を頼み、お銚子がずら〜っと並んだのを見て、「気を失いそうになった」(本人談)とのこと。自分だけ明日山に行くからといって付き合わないわけにもいかないし・・・ ということで、家に帰ったのはもう夜中で2時間ほどしか寝ていないらしい。 一方の私も、「ああ、明日は山に行ける(ハート)」とソワソワしてしまい、早めに寝たものの2時頃にパチッと目が覚めたらもう眠れなくなってしまい(毎度のことだな、おい)、結局それからずーっと起きているという、寝不足コンビなのでありました。
ここで登山道が分かれます。どちらからでも山頂に行けるのですが、右の「七滝沢コース」は難路のようで、左側が通常のコースとなります。 先着の4人組のおじさんたちが休んでいました。そして私たちに向かって、 「若い人はそっちだな〜」 と、七滝沢コースを勧めました。もし何も知らずに来ていたら、「ああ、そうですか」とのこのこ進んでしまったかもしれません。 清滝小屋の上でこの2つの道は合流するのですが、時間的には七滝沢コースは通常コースより1時間以上余計にかかるみたいです。
会所を左側の道に進み、坂をやや下ると「薄川」が現れます。ここからはしばらくこの薄川のせせらぎを聴きながら川伝いに歩いていきます。 9月の終わりの山とはいえ、歩いていると暑い暑い; 汗ガードのバンダナを巻きました。それでも渓谷の空気は山の水で冷やされているのかとても清涼で心地良かったです。
何度か川を横切ります。苔むした岩が、日の当たらない沢であることを教えてくれます。
きっとあのもみじが紅葉したら見事なんでしょうねえ・・・ やっぱり両神山はGWのアカヤシオ、そして紅葉の季節がメインのシーズンなんでしょうね・・・ どうりで登山者はあまり多くなかったわけだ。
むむむ? 「八海山」とあるが、とくにピークがあるわけではなさそうだ。すぐ後ろに登山道が続いてるし。八海山といえば我が故郷の新潟に同名の山と酒があります。 なんだろうと思ってネットで調べたら、どうやら信仰絡みの地名のようですね。こちらに解説がありました。
八海山から急坂をゆっくり登ること30分、10:25にようやく清滝小屋に到着。 小屋の前にはワンちゃんがつながれていました。清滝小屋はログハウスのしっかりとした造りで、機会があればぜひ泊まってみたいと思いました。
小屋の前には「一位ガタワ」に行けないようロープが張ってあり、白井差(しろいさす)方面には行けないみたいでした。
20分ほど休み、また出発。両神神社までは結構な急登です。Sさんはやはり日頃鍛えているだけあってホントにいいペース。今回は身軽な装備で来たから何とかついていけましたが、私としてはいつもより2、3割は速いペースで、なんとか頑張ってついていきました。
少し登ると、会所で分かれた七滝沢コースとの合流点があります。
ここを左へ。帰りは七滝沢コースを行ってみますか、などと話していましたが、下りも通常コースより1時間ほどコースタイムが長いので結局通りませんでした。
ここからもう少し歩くとようやく産泰尾根の上部に出て、少し視界が開けます。七滝沢をはさんだ谷の向こうに天武将尾根の岩壁が見えました。
そして清滝小屋から45分ほどで11:30、両神神社に到着。
そして、このあたりでマリオブラザースばりの「きのこらしい」きのこを発見!名前はわかりません。でもたぶん食べられないんだろうなあ・・・だって、美味しいきのこだったらこの登山道のすぐ脇に放置プレイされてるはずないもんなあ。
上の写真にも見えますが、登山道はところどころ赤テープなどが木にくくりつけられていて、コースの目印になります。まあ迷いそうなところもないですけどね。ただ、難路などではこの赤テープが非常に頼りになったりもします。(そのあたりは鹿岳山行記に書きました)
左に一組の木のベンチを見て通り過ぎると、左写真のロープの張ってあるところに出ます。 ここを下ると、「落合橋」に出るはずです。私は通ったことはないですが、いろいろ調べたところによると、間違いないでしょう。 この落合橋からの「直登コース」は、現在は「作業道」として使われており、落合橋の入口には「通行止」とやはりロープが張ってあるそうです。ただ、清滝小屋の管理人さんにも聞きましたが、別に通れないことはないそうです。実際、両神山山頂へはこの直登コースが一番近いようです。
山頂が近づくと、ようやく両神山らしい岩と、色づき始めた樹木が私たちを迎えてくれました。
そして12:10、無事山頂着。日向大谷から3時間半でした。
あいにくの曇り空でしたが、西側の谷の向こうには赤岩岳が荒々しい姿をうっすらと見せてくれました。
山頂でお湯を沸かしてカップラーメンとおにぎり、Sさんのちくわを食べました。ちくわというのは私の山ご飯のレシピにはなかったけど、なかなかいいなあと思いました。たまには違うメンバーで山行すると、自分の知らない知恵や工夫などがあって、ためになりますね。 険しいと評判の東岳、西岳方面にも心惹かれましたが行くことができるわけもなく、山頂で50分ほど過ごして下山することに。結局ガスはそれほど晴れることはありませんでした。
下りは往路をもどり、2時間40分で両神山駐車場に無事戻りました。やはりSさんも登りより下りのほうが膝などに負担がかかってきつかったと言っていました。
帰りの車の中で、お互いの故郷の名物について話をしました。
私は新潟が故郷なのですが、「新潟の土産には何がいい?」と聞かれました。Sさんは今年の夏、青春18キップで埼玉から群馬、新潟、長野、山梨、東京と一日で周ってきたそうです。その旅行記はこちら。 う〜〜〜ん、と考えましたが、まあ米と酒は有名だけど、あとは笹団子なんてのも名物かな。あと、焼きそばスパゲティみたいな「イタリアン」というファーストフード。このイタリアンという響きにSさんは痛く感激した様子で、随分興味を持っていただいたようでした。日持ちはしないので遠方に持って帰る土産にはできないのですが、このイタリアン、新潟のスーパーなどにあるファーストフード店には結構あって、私は大好きです。機会があったら食べてみてください。ああ、思い出しただけで「大盛りイタリアン」食いたくなってきた・・・
Sさんは佐賀のご出身で、佐賀は「皿うどん」をよく食べるとのこと。そしてその「麺」を、太麺か細麺か選べるそうなのですが、太麺というと普通のゆでたうどんで、細麺というと、いわゆる固焼きそばの細いものになり、それらの上に野菜やかまぼこなどのあんかけが乗っているそうです。 へえ、皿うどんか・・・以前近所の長崎ちゃんぽん屋があったときは食べたこともあったけど、最近は食べてないなあ・・・なんて思っていたのですが、、、
家に着いたら8時過ぎで、一日たっぷりと遊ばせてもらいました。家族には感謝します。
そして翌日は特に予定のない平穏な日曜日だったのですが、昼飯になんと、、、
「こ、これは(@@;)」
なんと、我が家では初めて食べる「固麺の皿うどん」がテーブルに乗っているではありませぬか;
「どうしたんだ; これ?」
「丸井で九州物産展やってて美味しそうだったから買ってきたのよ、(子供に向かって)ね〜」
う〜む、前日車の中で話題にのぼった地方の食べ物が、翌日に、しかも我が家では今まで食べたこともないのに食卓に上がるなんて、、、
車に盗聴器でも仕掛けてあったのかしら?(大汗;)
と、疑いたくなりました。まあ仕掛けてもらってもオヤジのしょうもない与太話くらいしか聞けないんですけどね。
とまあそんな山行だったわけですが、両神山、日帰りではやはり登り甲斐のある山でした。思いがけず山頂付近の紅葉が見れて嬉しかったですが、これからは日に日に紅葉が山を下ってくることでしょう。機会があれば次回はぜひ落合橋から直登コースで山頂に登って八丁峠を周回してきたいと思いました。
Sさん、またどっか行きましょうね!
まとめの一句:
紅葉も 新緑?もある 両神山
END
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