投げ竿
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仕掛けを「えいや!」と投げるための竿で、丈夫に作られています。ただ、入門用の安いものですと強度に不安のあるものもあります。
竿を伸ばして使う「振り出し竿」と、3本の竿を継いで使う「並継ぎ竿」の2種類があります。一般的には並み継ぎの方が振り出しより強度があるため、最初のうちは振り出しを使い、慣れてきて本格的に投げ釣りを楽しむようになったら並み継ぎに移行するという感じでしょう。
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スピニングリール
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投げ釣りに使うリールはスピニングリールです。入門用の小型のものから、遠投用の大型、軽量、高級品までいろいろあります。
ハンドルの左右は好みでいいのですが、一般的には利き手でない方の手でハンドルを握ります。
ただ、私は右利きですが、ハンドルは右で回す方がしっくり来るので右ハンドルです。
楽天:投げ釣り用スピニングリール |
①ジェット天秤
②L字型(海草)天秤
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投げ釣りの主なオモリは、以下の2つのタイプがあります。
①.1つは「ジェット天秤」と呼ばれるタイプのもの。道糸から仕掛けまでが一直線につながります。その形状から根掛かりにも比較的強く、入門用のオモリでもあります。ただ、魚の掛かりは一般的に次のL字型天秤には劣ると言われます。投げ釣りの入門用として2.5~3.5m程度の竿で使うのであれば、15から20号程度のものでよろしいかと思います。短い竿やルアー竿などであれば、8号などで良いでしょう。
②.私が通常の投げ釣りでよく使うのは、左写真のL字型のタイプ。オモリから出る2本の腕をL字型にし、真っ直ぐな方はテーパーライン・道糸に、横にした方は仕掛けにつなぎます。「海草天秤」や「Lキャッチ」という商品が昔から定番で知られていますが、様々な商品があります。仕掛けがオモリの腕から出るので魚が掛かったときの動きを吸収し、魚の掛かりに合わせて竿をあおったりする必要がなく、「向こう合わせ」で魚が掛かりやすいと言われています。私は27号か30号のものをよく使いますが、入門用の投げ竿であれば20号前後がよいかと思います。
その他にも全遊動型、半遊動型、ラムダ型、スパイク天秤、ちょい投げ用の小型、オモリの素材に木やウレタンなどの発泡軽量素材を使ったりしたものなど、いろいろあります。このページでは書ききれないので、いずれかの機会に、もうちょっと詳しいページを作るかもしれません(いつになるやら)。
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パワースイベル |
上写真の海草天秤はスイベルがついていません。テーパーライン(次項)と天秤の腕を直に結ぶと、ラインに回転がかかってよれてしまいます。それを防ぐために、私は天秤の腕の端っこの輪っかをペンチで開けて、パワースイベルをつけています。そしてスイベルとテーパーラインを結びます。ちなみに「パワースイベル」というのは、NTスイベルというメーカーの商品名です。強度は20kg以上のものを使えばまず大丈夫でしょう。
そのほか、天秤とテーパーラインをつなぐのに、オモリとつなぐ部分を開いてつなぐことのできる「スナップ式」のスイベルもあります。上記のパワースイベルより、こちらの方が一般的だと思います。ただ、スナップもタイプがいろいろあって、オモリを飛ばすには強度不足のものもあるので注意が必要です。スナップ式で投げ釣りのオモリとつなぐ場合は、やはり強度は20kg以上のものを。NTスイベルのこちらのページで確認してみてください。下の画像の○のものは大丈夫ですが、×のものは強度に不安があるのでオモリをつけて振り回すのには不向きです。
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テーパーライン
(ちから糸) |
テーパーライン(ちから糸)は道糸の先端部に結び付けて使う太い糸のことで、道糸と結ぶ部分は細く、反対側のオモリと結ぶ方は太くなっている糸です。このテーパーラインを結ぶことにより、重いオモリも思い切りブン投げることができます。私は道糸とテーパーラインは、電車結びで結び、テーパーラインとオモリ(のスイベル)はクリンチノットで結んでいます。電車結びは根掛かりなどで切れてしまいますが、テーパーラインとオモリを結ぶクリンチノットは切れたことがありません。
素材はPE系のものとナイロン系のものがありますが、PEは単価が高いこともあり、私はナイロン系のものをメインで使っています。私が現在使うことが多いのは、左写真のGOSENテーパーラインちから糸の3号-12号(写真と号数は違います)です。
PEちから糸では、拙者の黒糸を使っていますが、根掛かりのないのがわかっているところで使うようにしています。
道糸と結んで使うのが一般的ですが、道糸と一体型になったタイプのものもあります。
ちなみに「テーパー(taper)」とは、先が細くなるという意味だそうです。
投げ釣り用PEラインとテーパーライン(ちから糸)のメーカーとシリーズまとめのページはこちらです。
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道糸
①ナイロン系
②PE系
③フロロカーボン系 |
道糸はリールに巻く糸です。主なタイプは①ナイロン系のものと②PE系のものがあります。投げ釣り専用の道糸は通常25mごとの4色に色分けされていて、どの色で釣れるかでその時のポイントが分かる仕組みになっています。一般的な長さは200mですね。その他③フロロカーボン系の糸もあります。
①ナイロン系 : 入門用、ファミリーフィッシング用のリールに巻いてあるのは通常ナイロン糸になります。色は白色半透明か黄色の1色といったところが一般的でしょう。ナイロン糸は安価ではありますが糸が伸びるため、魚のアタリは今一つ感じにくいです。大物が掛かれば別ですが。ただ、下記のPE系の糸より、魚の食い込み(かかりやすさ)は良いと言われています。4色分けの投げ釣り専用ナイロン糸は、あまり種類は多くはありません。私は投げ釣りを始めたばかりの頃は、ナイロン糸の2号(4色分け)を使っていました。ナイロン系道糸でも、3号以上の太めの糸を使うと伸びも比較的少なく、アタリを感じやすくなるらしいですが、糸が太くなることで飛距離は落ちるでしょう。
②PE系 : ある程度本格的に投げ釣りを楽しむのであれば、やはり道糸にはPEラインを使うことをおすすめします。PEラインは糸がほとんど伸びないため、100m以上遠くで釣れた魚のアタリでも敏感に感じることができます。ちょっと高価ではありますが、PEラインを使うことが、キスの投げ釣りを楽しむ上での一番のポイントであると私は思います。私は道糸には0.4~0.8号を使っています。ただ、魚の食い込みは上記のナイロン系よりは良くないと言われています。私はキスのアタリを楽しむのが優先なので気にしませんが。私が長年愛用していたのはGOSENの砂紋の0.8号。最近は0.6号を使っています。
③フロロカーボン系 : 上記の2つの他に、フロロカーボン系の糸もあります。フロロカーボンはナイロンより比重が重く、伸縮性はPEラインとナイロンの間くらいと言われています。また、摩耗にも強く、一般的には仕掛けのモトスとして使われることが多いと思います。4色分けの投げ釣り用フロロカーボン糸という商品は私自身は知らないのですが。1色の白色半透明で安価なフロロカーボン糸ということでは、こちらの製品がメジャーです。
投げ釣り用PEラインとテーパーライン(ちから糸)のメーカーとシリーズまとめのページはこちらです。
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フィンガープロテクター |
投げ釣りで投げるときには人差し指に糸を引っかけて投げるわけですが、思い切り投げると指先が痛くなります。その保護にフィンガープロテクターを使います。
左写真の本格的な物のほか、安価なこのようなタイプもあります。
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仕掛け |
オモリにキス釣りの仕掛けをつけて釣ります。市販のものがいろいろ出ていますが、キス狙いということであれば、針は小さ目の方が魚は食いつきやすいと思います。
ちなみに、キスが釣れた時の、針からの外し方の解説ページはこちらです。
楽天:キス釣り仕掛け
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仕掛け巻き |
使いかけの仕掛けは、仕掛け巻きに収納しておきましょう。市販の仕掛けであれば、特に必要というほどでもありませんが。
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クーラーボックス |
投げ釣り専用のクーラーは、竿立てがついています。あとは小物入れも付属していますね。マニアはオモリホルダーをつけたりエサ箱にこだわったり、自分なりにいろいろ工夫をしています。私は1993年に買ったシマノのクーラーを今でも使っています。
ペットボトルを凍らせていったり、保冷剤を入れて持って行きましょう。
DAIWA(ダイワ)の投げ釣り用クーラー シマノの投げ釣り用クーラー
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エサ |
キス釣りの定番エサといえばジャリメ(石ゴカイ)、または青イソメといったところでしょうか。画像はグロテスクなので人口エサを使っています。
キスの盛期で活性の高いときは、エサはほんのちょびっとつけるだけで大丈夫です。ジャリメなら半分、青イソメも2、3cmでいいでしょう。あまり釣れないときは、大き目につけてアピールするのも手です。
その他にキス釣りでよく使われるものとしてはチロリ(東京スナメ)、岩虫(マムシ)などがあります。
人口エサは虫エサを触るのが嫌な場合や、臨時のエサとして重宝もします。魚がいれば、ちゃんと釣れます。
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エサ箱 |
エサはだいたい透明のプラスチックケースなどに入れられて売られています。もちろんそのまま使っても良いのですが、使う分だけエサ箱に取り出して残りはクーラーに入れておけば、エサも傷みません。
投げ釣り用のクーラーにはだいたいついていると思います。木製のエサ箱などは風情が感じられて好ましいですね。
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石粉(いしこ) |
キスの投げ釣りでよく使うエサのジャリメは、ちょっとぬるぬるして滑るのですが、石粉などの滑り止めをまぶしてあげるとつかみやすくなります。ジャリメちゃんはうれしくないでしょうが。
左写真は拙者のこだわり石粉。
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竿立て |
三脚タイプのものは複数の竿を立て掛けられます。棒一本のポールタイプは砂浜で使います。投げ釣り専用のクーラーには通常竿立てがついています。 |
針はずし
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キス釣りの場合は針外しは必要ありません。キスの口の中は柔らかいので、コツがわかれば簡単に外すことができます。こちらのページにはずし方を書いておきました。
ただ、当然キス以外の魚で、針が口の奥にガッチリ引っかかって取れないなんてこともあるので、針外しやペンチ、プライヤーなどを用意しておくといいでしょう。現実的には、棒タイプの針はずしより、先の曲がったプライヤーなどの方が使いやすいと思います。
楽天:針はずし
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プライヤー、ペンチ |
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ハサミ ・カッター |
糸を切るのに必要。特にPEラインを切る必要があるときにはないと困ります。 |
メゴチバサミ |
トゲがあったりぬるぬるしたりして扱いにくい魚が釣れちゃったときは、メゴチバサミがあると便利です。メゴチは体はヌメヌメしていて、頭の両側にトゲがあり、ちょっと厄介な魚ではあります。毒はありませんし、天ぷらにすれば美味しい魚ですが。
その他の投げ釣りで釣れる危険な魚
フグ類全般(内臓に毒)、エイ類(尾の付け根のトゲに毒)、ハオコゼ(背びれのトゲに毒)
ゴンズイ(背びれ、腹びれに毒。死んでも毒が残る)、スズキ(エラが鋭い)、サメ類(歯が鋭い、暴れる)
ただ、地域により釣れる場所、釣れない場所の違いはあります。
楽天:メゴチバサミ
メゴチバサミに関しては、100円ショップにも代用できそうなアイテムが売っていますね。
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タオル |
手をふいたり、魚をつかんだり何かと便利。私はクーラーの竿立てにいつも巻きつけています。
画像は今治タオルのバリィさん。 |
ゴミ袋 |
使用済みの釣り道具や、仕掛けがダメになったり、食べ物の袋とか何かとゴミも出ます。その辺に捨てないで、ちゃんと持って帰りましょう。スーパーのビニール袋をひとつ持って行けばいいんです。私はいつも竿立てにビニール袋を引っかけています。海に行ったら、ゴミの1つくらい拾って帰る心の余裕を持ちたいですね。
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