B型人間の山歩き ブログ HOME Yahoo! JAPAN Google 高 水 三 山 高水山(759m)、岩茸石山(793m)、惣岳山(756m)
2006/4/9、東京都青梅市、奥多摩町付近の高水三山(たかみずさんざん)に長男を連れてハイキングに行ってきました。高水三山とは、高水山(たかみずさん)、岩茸石山(いわたけいしやま)、惣岳山(そうがくさん)の三つの山を指すようです。好天に恵まれ、心地良い早春の山歩きを堪能できました。 それでは当日の日記です。
国分寺の自宅を朝6時前に出発し、コンビニで食料を調達。JRの中央線と青梅線を乗り継ぎ、本日の出発点となる軍畑(いくさばた)駅に到着。 7:25 身支度を整え出発! 今日はここからぐるっと高水三山を反時計回りに歩いて、2つ向こうの駅の御嶽(みたけ)駅まで歩きます。
東京都とはいえこの山奥まで来ると、いまだに水原弘と由美かおるの「アース」の看板があり、郷愁をそそります。
山の上の桜はまだでしたが、麓はちょうど見頃でした。 長男は道の脇を流れる川で魚を探したいらしく、全然前へ進みません。
「おい、今日は先が長いんだからもう行こうよ」 「だってさかなを見つけたいんだもん。網持ってくればよかったなあ」
ちょっとした小川があるとすぐ魚を探しに行きます。まあ、いつものことだし気持ちもわかるのですが。 すると、小川にかかる小さな橋の前に何か書いてあります。
ほほう、これはなかなかウイットに富んだ、、、。ワタシはこういうチャーミングなものがとても好きだ。
「りょうくん、ほら、これわかる?」 「知ってるよ。真ん中を歩けばいいんでしょ?」 「あっ! こら! ほんとに歩くなって;」
ここを右に入っていくと高源寺があります。この左の川でもまた魚探し。おいおい、もうかんべんしてよ、、、
高源寺の桜はちょうど見頃でした。この脇を抜けると、急な車道になります。
「うわ〜、すごい急坂だなあ」 「地球の吸引力でころがりおちそうだね!」 「そういうのは重力っていうんだよ」
8:30 ようやく高水山登山口に到着。しかし、登山口の右側に「釣り堀」の看板があったのを、目ざとい長男は見逃さなかった。ブロック塀の裏が釣り堀になっているのです。 営業している雰囲気ではありませんでしたが、確かに小さな池に魚がいました。 「あ!パパ! そこ、釣り堀なんでしょ! 見ていこうよ」 はいはい、、、
〜登山道に入ってすぐ咲いていた野草〜
高水三山は基本的に杉と檜の山でした。樹はちゃんと枝打ちされ、下草もよく刈り払いされて、とてもよく手入れがなされている山だなあと感じました。 「ここの樹はみんなヒノキだな」 「ヒノキのトンネルだね!」
ホトトギスをはじめ、名前のわからない鳥の鳴き声が森に響き渡ります。長男がそれを真似します。
展望のない樹林帯を1時間ほど歩き、ようやく高水山に到着。常福院というお寺がありました。私たちは登山道を歩いてきましたが、車でも近くまで上がってこれます。駐車場から5分ほどで来れるみたいです。 この日はちょうど「高水山獅子舞」が行われる日だったのか、お祭りみたいで賑やかな雰囲気でした。
常福院の裏手から高水山山頂に行けるのですが、カタクリがちらほら咲き始めていました。
5分ほどで本日一番目の山頂、高水山に到着。9:45。
軽くおにぎりなどを食べ、次なる目的地、岩茸石山に向かいます。
途中見晴らしのいいところもありました。
このあたりの植林は、樹を間引いているのか(?)、切り株が多く見られました。
「ほほう、これはわかりやすい。おい、この切り株を見るとどっちが北だかわかるんだけど、お前わかるか?」 「(上を指して)こっち?」 「そうだ」(この切り株は、まさしくそうでした)
そして高水山から50分ほど歩き、10:35、本日の最高地点「岩茸石山」(いわたけいしやま、793m)に到着。
南側は樹にちょっと視界を遮られますが、大岳山や御岳山、日の出山などが間近によく見えました。やっぱり山頂は晴れてるとサイコーですね。
ワタシはこういうチャーミングな仕掛けが大好きだ
ここで湯を沸かし、我が家定番のカップラーメンを食べました。ワタシはガスコンロはプリムスのを使っています。「P-112」というモデルで、今は「P-113」に新しくなったので、1コ前のモデルですが、小さくて軽くて重宝しています。 クッカーは、スノーピークの「スノ−ピ−ク ソロセット“極”チタン」というのを使っています。ガスコンロとガスカートリッジ(小さなタイプ)、ライターなどをみんなまとめてこの中に入れられるので便利です。
長男は山頂からの展望には目もくれず、地面に埋もれたコーラの空き瓶を「発掘だぁ〜」といって一生懸命ほじくったり、蝶を追いかけまわしたりしていました。今日は天気もよかったせいか、しばらくすると山頂は大勢の登山者で埋めつくされました。 山頂付近の広葉樹は、葉の若葉を皆その枝に抱えていました。新緑の季節はもうすぐですね。
岩茸石山の山頂でゆっくり休み、今度は惣岳山を目指します。岩茸石山からの下りは露岩帯の急坂なのでちょっと注意が必要です。
さわさわとそよぐ柔らかな風がとても気持ちいいです。このあたりの尾根歩きは道もよく整備されていて歩きやすく、大変満足のいくコースでした。空気もいいし、ホントに山歩きをやっててよかったと思いました。 しばらく歩を進めると、左の写真のちょっとした岩場があり「ロッククライミングができそうだね」と長男がいうので、「よおし!」などど、できもしないくせに素手で岩をちょっと登って見ました。 ところが、降りようとしたら「ズルッ」と手が滑って右手中指の指先をすりむいて血が出ました。年甲斐もなく無茶をするから、、、 「わ〜、いかん; 血が出ちまった。でもまあこのくらい、蚊に刺されたようなもんだ」 「え? かゆいの?」 「そういうことではなくて・・・」
惣岳山の山頂手前は岩場のあるちょっとした急登になっています。
「おい!気をつけろよ!そんなに早く行くなって」 「大丈夫大丈夫!」
12:05、本日最後の山頂、惣岳山(そうがくさん)にようやくたどり着きました。 山頂の広場には青渭(あおい)神社があります。用心のためか、金網で覆われていました。 ここは樹林に囲まれて展望はまったくないので、記念写真を撮り、早々に出発しました。惣岳山は麓から見るとポコンと出っ張った特徴のある形をした山のようですね。
惣岳山から下りて行くと、とある木の下に立て札が。 「なんて書いてあるの?」 「う〜ん、愛子様のお父さんとお母さんも惣岳山に登ったことがあって、ここで休んだと書いてあるな」 「へえ、そうなんだ!」 この山桜はまだまだ咲いていませんでした。山桜が咲くのはもう少し先みたいですね。
さすがに長男も疲れてきて甘えたいのか、「ママに電話したい」というので、携帯の電源を入れてみたら、こんな山の中なのにちゃんとアンテナが3本立ちました。集落も近いので電波は届いていたようです。 今では携帯電話は登山の必須持ち物になりましたが、持って行くときは電源は切っておいたほうがいいみたいです。電波の届かないところだと、携帯が電波を探そうとして電気をいっぱい使ってしまうと本で読んだ記憶があるので、ワタシはいつも電源は切っています。山小屋泊まりのときなどは万が一に備えて、予備の電源も持って行きます。千円くらいで売ってますから、持っていると安心だと思います。
ママの声が聞けて元気が出た様子。軽やかにまた歩き始めました。
またちょっと行くと、送電線の鉄塔の下がちょっとした草原になっていて、蕨を採っている御夫婦がいらっしゃいました。 自分も採りたいというので一緒に探してみましたが、あらかた採り尽くされたと見えてなかなか見つかりませんでした。それでもなんとか長男とワタシと、ひとつずつ小さな蕨を採りました。
「ああ、もちろん食べられるが、このちっちゃいの2本ではなあ・・・」
そして、軍畑駅を出発して6時間ちょっと、やっと惣岳山登山口に到着。御嶽駅はすぐそこ。
13:42、ようやく御嶽駅にゴ〜〜〜ル!! ホントは「入山料」代わりに駅前で売っていた地元の野菜でも買っていきたかったのですが、電車が13:44だったので後ろ髪引かれながら今回は割愛させていただきました。
東京は暖かい日も多くなってきたけど、山の上はまだ半分冬でした。でももう少しで新緑の季節。もうすぐ若葉萌える山になりそうでした。今日は快晴だったし、気持ちいかったー!りょうくん、今回は頑張ったね!
まとめの一句: (猿丸だよう) *百人一首のこの歌をもじらせてもらいました。
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