山歩きに行くときは当然水などの飲み物を持って行くわけですが、春夏秋冬といった季節や、行動時間等により必要な量も変わってきます。 とはいえ、これくらいあれば大丈夫だろうという、一応の目安はあります。それは、 |
真夏の最も暑い時期でも、 |
1時間当たり300mlあれば、まず大丈夫。 |
だということです。 これは、いろんなところで見聞きしたことや、私の経験から言えることです。ただ、科学的根拠に基づくことではありません。ともあれ、 山歩きに持って行く水は |
「1時間@300ml」 |
がMAXということで、あとは予定の行動時間を考えて持って行けば大丈夫だと思います。普通は「1時間@300ml」の水を持って行けば、必ず余るはずです。 とはいえ、身長180cm以上の男性と、身長150cmの女性では違ってもくるのかな? とも思いますが(汗) ちなみに私は身長171cm、体重は57〜63キロくらいを行ったり来たりという感じですが、上記の法則である「1時間@300ml」で、これまで問題なく山を歩いてきました。 季節で言えば、やはり水を必要とするのは夏の暑い時期です。なんといってもノドが渇きます。逆に、冬場や晩秋、早春の寒い時期は、それほど喉は渇きません。寒い時期は、1時間当たり200mlもあれば十分ではないかと思います。 |
上記の通り、通常の山歩きの場合は1時間当たり300ml程度の水があれば十分なはずなのですが、私はもっと多めに持っていきます。 私は日帰りで歩行時間3〜5時間程度の山歩きに出かけることが多いのですが、季節に関係なく、ほぼ持って行く飲み物のパターンは決まっています。それは、 A.ポカリやアクエリアスのペットボトル(500ml)−−−コンビニ調達。 B.ペットボトル入りのお茶(500ml)−−−コンビニ調達。 C.プラティパス(2.5リットル)入りに、2リットル程度の水−−−自宅の水道水。暑い時期は凍らせて持って行く。 毎回、ほぼこのパターンで出かけます。そして、大抵はAとBで足りますが、歩く時間が長くなると時々Cの水に手をつけることもあります。 ですから、毎度A、B、Cの合計の、約3リットルを持って行っているわけです。上記の「1時間@300ml」の法則からしても、10時間程度は楽にもつ量を持って行っているわけです。そして、これまで幾度と無く山に行きましたが、この水を使い切ったことはありません。 でも、なんでこんなに無駄とも言える量の水を持って行くのか? そこには、私なりのこだわりがあるからです。 |
以下にその理由を列挙します。 A.過去に飲み水がなくなりそうになったことがあり、つらかった経験があるから。 昔、奥穂高岳からの下りで、穂高岳山荘で調達した水が底をつきそうになり、困ったことがあります。あれは切なかったですね。あの経験は、水切れの恐怖感を強烈に印象づける出来事でした。その日記はこちら。 B.ケガをしたときに、洗い流すことができる。 転んで肌をすりむいてしまったときなどに、水で洗い流すことができます。 C.蜂に刺されたとき、水で毒を洗い流すことができる。 蜂の毒は水に溶けやすいといわれています。もし蜂に刺されてしまったら、針が残っていないか注意し、毒を搾り出すようにして水をかけ、洗い流すようにします。 D.他の人に分けてあげることができる。 同行者の水がなくなってしまったときなどに、分けてあげることができます。私も上記の奥穂高岳からの下りのときに同行者の水がなくなってしまい、分けてあげました。それもあって、あのときは水が足りなくなってしまったのですが。 E.水があれば、生き延びられる。 万が一遭難してしまったとき、水や食料があれば心強いはずです。 |
おそらく、日帰りのトレッキング・山歩きで3リットルもの水を持って行く人はほとんどいないと思います。でも、上記の理由などから、私は余分に水を持って行くのです。 とはいえ、誰もがこうすべきであるとはまったく思っていません。なんといっても1リットルで1kgですから、無駄に重いです。これは、ビビリでリスクへの警戒心の強い私の性格がそうさせるのであって、普通はそんなには必要ありません。 現実的には、日帰りの山歩き程度であれば、コースタイムにもよりますが500ml〜1リットル程度の飲み物があれば十分なのかなと思いますが、長時間のトレッキングや夏場などに標高の高い山を歩く場合には、以上のようなことも念頭に計画されてはいかがでしょうか。 |
また、2000m以上の標高の高い山では脱水症状になりやすいため、高山病を防ぐためにも、水分は特にこまめに補給することが大切です。
というわけで、基本は「1時間当たり300ml」が最大必要量と見ておけば大丈夫でしょう。
ただし、
身長が190cm以上あるとか、体重が100キロ以上あるとか、
そういう方はそれなりの準備をしていって下さいね♪