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浅間尾根と数馬の湯

 

(浅間嶺:903m、東京都檜原村)

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コースタイム
小岩 → 1時間40分 → 浅間嶺 → 1時間35分 → 数馬分岐 → 1時間40分 → 数馬の湯
タイムは休憩時間除く歩行時間

 

 

〜オススメ山グッズ〜
 


管理人の防水デジカメ


ヘッドライト


双眼鏡


登山用ソフト水筒


コンパス


サバイバルシート


バーナー


ホイッスル


トレッキングストック


登山用時計


万能ナイフ


携帯座布団

 

2006/12/10、東京都檜原村の浅間尾根(せんげんおね)に長男と2人で行ってきました。初冬の静かな山歩きを楽しめました。それでは当日の日記です。


 

 


 国分寺発5:48分の中央線に乗り、何度か乗り換えて武蔵五日市駅を目指します。浅間尾根の登山口へ行く武蔵五日市駅発のバスが7:03なので、こんなに早く行くハメになりました。

 

 定刻に西東京バス出発。登山客が7、8人乗っています。まだ夜があけたばかりの曇天の薄暗い山道をバスはゆったりと進みます。

 

 長男と座席に並んで座っていると、後ろから肩をチョンチョンと叩かれました。

 

 何かと思ったら、年配の単独行のおじさんが、「よかったら使ってください」と、西東京バスの時刻表をくれました。帰りは数馬の湯からゆっくり帰るつもりで時刻表は持ってこなかったので、ありがたく頂戴しました。

 

 このおじさんにいろいろ楽しい話を聞かせてもらいました。

 

 その方は子供の頃から父親に連れられて山歩きをし、今年で68歳。登山歴60年の大ベテランの方。30代の頃は高尾から奥多摩まで19時間かけて歩いたとか、埼玉の三峰から雲取山〜甲武信岳〜金峰山〜山梨の増富まで1泊2日で歩いたとか(@@;)、武勇伝を拝聴しました。

 

 「やっぱりねえ、人間やそのもっと前の祖先はそれこそ何万年も山の暮らしをしてきたわけでしょう。都会のサラリーマン生活なんて、人間の歴史から見ればほんの最近始まった無理な生活習慣なわけですよ。ずっとそんなことやってるとやっぱりおかしくなっちゃうんだよね

 

 子供も今は外で遊ぶことが少なくなっているから、野外に引っ張り出すことは大事なことだとおっしゃっていました。私たちの姿を見て、昔の自分の姿が重ねあわされたのかもしれません。

 

 そして、このおじさんオススメの東京の山歩きコースを2つ教えていただきました。

 

 1つは、いわゆる戸倉三山附近(八王子市〜檜原村)で、臼杵山、市道山〜陣馬山の道。

 2つ目は、奥多摩町の鷹ノ巣山。こちらは南側の蜂谷というところから登るのがオススメとのこと。北側の稲村岩から登るのはキツイことで有名ですね。

 

 これらのコースは、東京では数少ない雑木林の残るコースだそうです。東京の山は杉や檜の植林が多いのですが、これは戦後の復興需要のためにそれまであった雑木林を伐採して植林されたものだとのこと。

 

 上記の2コースは伐採を免れたところで、新緑や紅葉の時期は特に素晴らしいそうです。そんな時期にぜひ行ってみたいと思います。

 

 今日は大岳山に登って御岳山の茶屋の顔見知りのおばあさんに会ってくるんだと、楽しそうに言っておられました。

 

 

 バスに揺られること約40分、小岩バス停着。降りたのは我らのみ。

 登山口を見つけ、7:42出発。左写真の坂をちょっと上がった左側に見えるのが公衆トイレ。

 ねえ、今日は川はないの?

 「今日はたぶんないと思うなぁ」 

 川と見ればすぐ魚がいないか探しに行く長男は少し不満げ。

 

 

 今回浅間尾根に目をつけたのはコースタイムが4、5時間で日帰りにちょうどいいことと、山を下りてから数馬の湯という日帰り温泉があるからです。浅間尾根には上り口がいくつもあるのですが、そのなかから地図で見て一番距離が短そうな小岩を登山口に選びました。最近はガイドブックでなく、地図を見て登山コースを探すことが多くなっています。

 

 

 しばらく舗装された坂道を登ると、小岩の部落内に入ります。道なりに歩いていき、後ろを振り返ると山里のいい雰囲気だったので写真を撮りました。

 ところが、通り過ぎた電柱の陰に案内板らしきものが見えます。

 あれれ?と思って戻ったら、目指す浅間尾根の浅間嶺(903m)は右方向に曲がらなければなりませんでした。こりゃわからないって。完全に電柱の陰に入って見えないんだもの・・・

 

 

 

 

 しばらく歩くと山道らしくなってきました。長男は山肌を見るとすぐ化石の発掘調査。

 「アンモナイトないかな〜

 

 

 

 

 

  

 ところどころ紅葉したオレンジと緑の山肌に朝もやの霧が這っており、その上に青空が広がっている。清々しい朝の光景でした。

 

 

 

 

 

 

  地図を見ると車道をショートカットする登山道があるらしいのですがそれに気付かなかったので結局ずっと車道を歩き、8:35浅間嶺登山口着。

 

 

 

 冬枯れの誰もいない、日当たりもよくない登山道を2人で歩いていきます。この道はあまり歩く人もいないと見えて結構蜘蛛の巣が顔に引っかかりました。それでも山の空気はやはり生き返ります。

 長男にしてみれば、山の中にくればコンピュータゲームもない、テレビもマンガもない。そのかわり家の中で騒いだり妹にちょっかいを出してママに叱られることはない。自然の中のいろんなものに興味を持って退屈しないし、運動になるからパワーの発散になるし、元気な男の子にはぴったりです。

 私なら気付かずに通り過ぎてしまうような小さな地面の穴や小さなきのこ、変わった小石などを見つけては立ち止まります。まあそれがちょうどよい小休止になるのですが。大人の視線と子供の視点はやはり違うんですね。

 

 

  

 まったく登山者に会うことなく9:05、浅間嶺分岐着。長男は前回行った高尾山は人が多すぎて山登りらしくないと言っていましたが、今回はご満悦のよう。完全に自分の世界に入り込んで、好きなことをしゃべって歩いていきます。

 

 

 

 

 
 9:15、浅間尾根休憩所着。東屋もあり、休憩にはもってこいの場所。この広場からちょっと登ると浅間嶺の山頂です。

 数馬の浅間尾根登山口から登ってきたら、みなさんここでお弁当にするのだと思います。

 

 

 

 そして9:20、浅間嶺山頂(903m)。

 

 
テーブルが1つだけありました。      穴から覗くと大岳山山頂が。

 

 

 浅間嶺山頂は大岳山を望む展望台です。

 

 


大岳山には7月に登ってきました(山行記はこちら

 

  

 山頂で記念写真を撮り、まだ弁当にも早いので先を急ぎます。9:40出発。

 

 

 

 10:00、人里峠分岐。ここを左に折れると人里(へんぼり)という集落に降りられます。なんでこんな読み方なんでしょうか?あと、この近くに笛吹(うずしき)という難読地名の集落もありますね

 

 

 

 

 

 このあたりはまだまだ長男は余裕の様子で、勝手に替え歌を作って歌いながら歩いていきます。

  「♪グリン・グリ〜ン 青空に〜は タヌキの顔が〜♪

 

 

 右側の谷の向こうに大岳山を眺めながら歩いていきます。

 

 
渡し橋みたいなのがあったり、馬の背状の小道があったりして変化があって飽きません。

 

 

 
 10:25、浅間石宮。この浅間尾根の道は江戸時代には人々の生活路として利用されていたとのことです。小さな石宮がありましたが、昔の人もここで拝んで通っていたのかと思うと、往時が偲ばれます。神聖な佇まいの空間でした。

  写真左の真ん中よりやや下にちっちゃく見えるのが石宮。

 

 

 

 やはり尾根道というのは山道でありながら歩くのが楽でいいです。多少のアップダウンはありますが、山のいい空気を吸い込み、左右のパノラマを眺めながら自然を存分に味わうことができます。

 私たちを追い越していく登山者はあまりいませんが、すれ違う登山者のグループはたくさんいました。

 

 

 


 

 10:40、一本松(一本杉)。現在は松はなく根っこの部分だけが残る。

 

 

 

 

 


木々の間から陽が射し込むと気分爽快

 

 

 
 進んでいくと今度は右手に御前山が現れます。この日は御前山は雲に隠れて山頂は見えませんでした。

 大岳山、御前山、三頭山の三つを「奥多摩三山」というみたいですね。

 

 

 

 

  

 これは左方向の眺め。ところどころこのように視界が開け、尾根道の醍醐味を感じることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 11:00、サル石。高さ4、5mほどの大きな岩が登山道脇にあります。

 サルの手形のついた大きな石で、手の形はよく探せばわかる!と書いてありましたが、ちょっと見ではわかりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 11:15数馬分岐(キーポイント)。ここをまっすぐ行くと浅間尾根登山口バス停に下りますが、本日はもうすこし浅間尾根を歩きます。ここからは分岐ごとに「風張峠」方向に歩いていきます。

 ここまで浅間嶺でちょっと休んだ以外ほとんど休憩らしい休憩もせずに歩いてきました。日頃サッカーで鍛えている2年生の長男は、だいぶ体力がついてきたようです。

 しかしここまでくるとさすがに疲れも出始めたようで、「右に行くよ」というと、「え〜、またのぼるの〜」と不満な様子。

 右写真はここからの眺め。

 

 

 

 それほど急な坂はないのですが、それでも山道ですから多少のアップダウンはあります。登り坂が現れるたびに「あ〜また登り坂かよ」と、うんざりした様子で長男は言いました。

 

 

 
 

 11:32車道とクロスする地点着。車道を横切って進みます。

 

 

 

 
 
 11:40数馬峠(藤原峠)。昭文社の山と高原地図にはそう書いてあるのですが、檜原村観光協会のガイド地図には上の写真の車道より少し数馬分岐よりの地点が藤原峠と書いてありました。まあ、どっちでもいいのですが・・・

 

 

 

 このように分岐が数多くあるのですが、地図には書いていない分岐が実際の登山道にはあったりして、(この道を行くとどこにいくのかな)などと想像するのも楽しいです。

 

 

 

  「もうつかれたよ〜」拾った木を杖にして懸命に歩く長男。さすがにそろそろダメかということで、このあたりで昼飯に。コンビニで買ったおにぎりとチキン。運動して山で食べるご飯は、どんな高級料理にも負けないくらいウマイです。

 

 

 10分ほど休憩し、もうひとふんばりだよ!と長男を励まし歩を進めます。

 このあたりからガスが出てきました。

 


 
 12:20、数馬バス停分岐。まっすぐ進むと風張峠方面に行きますが、いよいよここで浅間尾根と別れ、左に下ります。しばらく結構な急坂になります。上述の数馬分岐からはまったく登山者には会いませんでした。

 

 

 

 

 薄暗い樹林帯の急坂を慎重にゆっくりと下っていきます。

 その場面を写真で撮ったとき、光ったカメラのフラッシュを長男は「あ!カミナリ!」と勘違いした様子。

 「今のはカミナリじゃない。カメラの光だから、カメラリだ」

 「カメラリ?

 

 

 
 
 
 12:55、ようやく浅間尾根登山口まで下りてきました。仲の平というバス停附近です。

  数馬分岐からここまではほとんど展望は望めませんでした。

 

 

 

 数馬の湯を目指して車道を下っていくと、長男めざとく川を発見!

 「あっ!川だよ!見に行こうよ!

 「はいはい・・・」

 


川と戯れることができて満足げな様子

 

 これは秋川の上流の南秋川でした。ここで10分ほど遊び、今度こそ数馬の湯へ。

 

 仲の平バス停からまっすぐ歩けば10分弱で数馬の湯に着くでしょう。1:03、やっと到着。小岩から5時間半ほどの行動時間でした。

 


ゴ〜〜〜〜〜ル!

 

 

 

 入口のところには年末もオールナイト営業の張り紙が。

 こんなところで気のおけない仲間と年越しするのも楽しいだろうなぁ・・・

 

 

 

 

 

 風呂で汗を流した後は黒ビールとカルピスソーダで白黒乾杯!

 数馬の湯は地味な外観とは裏腹に、館内はゆったりくつろげる心地いい施設でした。

 

 

 

 帰りは数馬の湯前のバス停からまたバスに乗って50分ほど揺られてまた朝の武蔵五日市駅へ。疲れて2人とも爆睡でした。

 

 

 

・・・ZZZ 

 

 

 だいたい山歩きの後は2日間くらい足が筋肉痛になるのですが、今回は日頃のウォーキングの成果か、なんともありませんでした。当日の山歩き終盤になってもほとんど足にガタが来なかったので、やはり日頃から少しずつでも歩いていると効果があるんだと実感しました。

 浅間尾根、左右のパノラマも望めるお手軽なハイキングコース。江戸の昔に思いを馳せてタイムスリップ気分に浸りながら歩くのもいいでしょう。いいコースでした。

 

 

        まとめの一句:
 

尾根道に 響く歌声 冬木立


 


 

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