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子供と一緒に、北岳「高山病」敗退登山日記(1日目)

 

(山梨県南アルプス市)

 

当日のコース
芦安駐車場→乗合タクシー→広河原→2時間→二俣→2時間→八本歯のコル→1時間40分→北岳山荘
休憩除く当日の歩行時間、約5時間40分

 


 

 

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1日目に通ったルート(だいたいです)

詳しいスクロール地図


登山靴・シューズ


ザック


アウタージャケット


雨具


フリース


シャツ


トレッキングパンツ


山スカート、タイツ

 


ヘッドライト


コンパス


トレッキングストック


サポートタイツ


ひざサポーター


スパッツ


万能ナイフ


サバイバルシート


登山用ソフト水筒


シュラフシーツ


軽アイゼン


登山用時計

 

 2012年7月29、30日、山梨県南アルプス市に位置する、日本で標高が2番目に高い北岳(きただけ)に中2の息子と2人で登ってきました。

 ところが、表題の通り高山病にかかってしまい、困難な状況に陥ってしまいました。

 誰が高山病になったのか? なぜ高山病になったのか? それは、日記の方をご覧ください。それでははじまりはじまり〜

 


 


 

 


 2012年7月29日(日)

 前夜11:30に芦安の駐車場に到着し、車の後部座席にふとんを敷いて、息子と2人で寝ました。途中2、3度目が覚めたものの、まずまず休息はできたほうだと思います。

4:30に起床し、乗り合いタクシーで広河原までやってきました。左写真は広河原の乗り合いタクシー乗り場。

今のところ曇っています。

 

 

野呂川広河原インフォメーションセンターの前を通り、いよいよ北岳に向けて出発です。

 

 

野呂川にかかる吊り橋を渡って右へ行くと・・・

 

 

広河原山荘があります。

山荘脇から、いよいよ長い長い登山開始となります。

広河原の標高は1520m、北岳の標高は3193mなので、今日は1673mを登ることになります。

さて、スカイツリー何個分でしょう?

 

  

 

快調に歩いていく息子。日頃サッカーで鍛えているだけあって、体力とスタミナには自信があるみたい。

こっちは体力はない上に、一応オトナなので荷物も多めに持ってるもんだから、歩みも遅れがち(ハァハァ;)

 

 

白根御池小屋との分岐に来ました。右に行くと御池(おいけ)小屋に行きます。

ここは左の大樺沢方面に行きます。ほとんどの人がこちらに進みますね。

 

 

なんだか知らないけどみんな歩くのが早いです。どんどん抜かれます。

登山道脇を大樺沢(おおかんばさわ)の清流が流れています。涼しくて心地いいですね。

 

 

まだまだ先は長い。

 

 

何度も渡渉があります。

 

 

樹林帯の中をひたすら歩いていきます。

だんだん晴れ間も見えてきました。

 

 

北岳が見えてきたぞ。

 

 

 うお〜〜、雪渓に出た〜〜〜!

こんなに雪があるとは思わなかった。
(調べてこいよ)

 

 

アイゼンは持ってこなかったけど、ストックは2セット持ってきたんで、2人とも使いました。やっぱり便利でしたね。

周囲ではひばりが

ヒョロヒョロヒョロロロ〜〜〜♪

と鳴いています。う〜〜〜〜〜ん、これが平和。

 

 

二俣のポイント手前付近にて。

北岳の右手前のとんがった岩山が鋭角でカッコイイね。

真夏の青空と緑と残雪と。う〜〜〜ん、アルプスだなぁ。

しかし、まさかこんなに雪があるとは思わなかった。

 

 

二俣に到着〜。ここでしばし休憩ね。公衆トイレが設置されていました。

 

 

ここでプラティパスを取り出します(ジャジャ〜ン♪)

夏山に行くときは、いつもこの水筒をカチンカチンに凍らせて持って行きます。すると、山でキンキンに冷えた水を飲むことができます。もうサイコーですよ!!

水が減った分は体積が減りますし、コンパクトさもグーです。
(↑アマゾンのプラティパスのこのコメントは、私のものです)

 

 

 

 

   

さ〜て休みも取ったし出発だ。

雪渓の左俣コースを登って行きます。

 

 

紺碧の空と北岳山麓の木々、そして大樺沢から続く大雪渓。涼しくて、サイコーに気持ちイイ〜!

ちょっと雲も出てきたな。

 

 

と、みるみるうちにガスに包まれてこの通り。

山の天気は変わりやすいというのは本当です。

 

 

息子はどんどん先に行ってしまい、こちらは一歩一歩、あとからゆっくりついていきます。ゆっくりでも、一歩ずつでも、着実にゴールに近づいていくのが山歩きのいいところ。

ストックを突きながらだと、安定しますし、楽です。

 

  

私は山歩きに行くときはいつもストックを持っていきます。登りでも下りでも、歩く補助となって歩きやすくなるからです。そして、雪のない登山道を歩くときはストックの先にゴムキャップをしているのですが、せっかくの雪道ですし、初めてゴムキャップを外して使ってみました。やはり食い込みがいいです。

私はアイゼンは持って行きませんでした。アイゼンを使っている人と使っていない人の割合は、3対2くらいだったでしょうか。アイゼンを使っている人の方が少し多い印象でした。アイゼンがあるほうがグリップが効いて歩きやすいとは思いますが、なくてもそんなに困るほどではありませんでした。


 


トレッキングストック


軽アイゼン


スパッツ(ゲイター)


 

       雪渓を登りつめて休憩〜

   しばし休んで〜〜

 

 

また行くぞ〜

 

 

シナノキンバイですかね(小さくて黄色で花びらが5枚の花は、みんなシナノキンバイに見える)。

このあたりから山頂稜線に出る間にも小ぶりな花を咲かせた高山植物が結構あって、花に詳しい人は「うわ〜」とか「すごいすごい!」とか言っていました。

何も知らない人間には、雑草くらいにしか感じません。もったいないことです。勉強すれば、楽しいでしょうね。

 

 

ハシゴが出てきました。八本歯のコルまでは結構ハシゴがあります。

あせらず三点確保(両手両足の3点をハシゴなどのどこかにつけ、手足の1つを動かすようにすること)で行動しましょう。

 

 

北岳のバットレスが間近に迫ってきました。

北岳東面の大岩壁です。ロッククライミングする人もいますし、ここをスキーで滑り降りる冒険野郎もいるとか。

 

 

ここまで調子よく歩いてきた息子でしたが、頭が痛いと言いはじめました。

後頭部が痛いそうです。体の調子も良くないようで、動けなくなってしまいました。

しばらく休み、またあるき始めるのですが、数分歩くとまた頭痛がして動けなくなってしまいます。

息子 「おかしいなぁ〜 くそ〜 なんでこんな頭が痛いんだろ」

 

 

八本歯のコルまで何とかだましだまし来ましたが、また息子が動かなくなってしまいました。ここで大休止。


八本歯の頭と、ご休憩中の息子。

  

 

 

 

 

 

「おい、動けるか?」

「よし、行くか!」

 

 

険しい岩場の間にも、そこを住みかとする植物がいます。

ここだから咲ける。ここでなければ咲けない。

植物も人も、花開く時と場所はいろいろなんではないですかね。

花の咲かぬときは、根を伸ばせばいいのです。


たぶんイワギキョウ

 

 

後頭部が痛いそうで、叩いています。私もマッサージしたりします。たぶん高山病なんだろうけど、体が慣れるのを待つしかありません。

北岳の稜線まであと少しだ、がんばれ!

 

 

八本歯のコルからまた何度も休んで、やっと北岳の稜線に出ました。上記地図ポイントAの地点です。

北岳山頂まであと約20分と道標にあります。このあたりの標高が約3100m。

しかし、ここで完全に長男が動けなくなってしまいました。

「ダメか? あとちょっとなんだけど」

「もうムリ・・・」


睡眠中の息子。 右手を登ると北岳山頂。

 

  


写真中央に小さく赤い屋根の北岳山荘が見える。

ここは鞍部で風が通り抜けるので冷えます。

いつまでもいられないので、息子を起こしますがやはりこれ以上登るのは無理とのこと。

今日はひとまず北岳山荘に下ることにします。

北岳に登っていく人たちを羨望のまなざしで振り返りながら、後ろ髪引かれる思いで下り始めました。

 

 

Aポイントから北岳山荘までは約50分と道標にありました。

赤い屋根が見えるのですが、なかなか近づきません。こちらも休み休みですし。

「あ〜〜〜、なんで頭痛いんだろ」

 

 

そして、なんとかやっとこさ北岳山荘にたどり着きました。

広河原を出発してから、7時間10分かかりました。

  

 

 

 

 

受付を済ませ、指定されたロフトの部屋に落ち着きました。息子はもうバタンキューです。

北岳山荘は「定員150名」だそうですが、昨日は300名ご宿泊だったそうです。これがシーズン最盛期の人気の山小屋の姿。

ところが今日は日曜日なので、本日の宿泊は120名くらいだそうです。
だいぶ余裕があって、空いてる部屋に移ってもよいと小屋の人に言われたので、私らと同じ部屋にいた人は別の空き部屋に移動されました。

 

 私はテラスに出て、お疲れさんの一杯をやることに。

 


テント場端のベンチで北岳を眺めながら至福のビール。
つまみは持ってきた魚肉ソーセージ。これが最高なのねん。


北岳公衆トイレは有料チップ制。この標高のトイレでこれだけの設備があるのは、
日本第二の高峰を誇るが故の登山客の多さによるところも大きいのでしょう。

 

 缶ビール500mlを1本飲んで、疲れとほろ酔い気分で私もちょっと昼寝 zzz・・・

 

 ところが、一時間ほどして目が覚めたら、、、

 

 

あれ? オレも頭が痛いぞ(??)

 

 

 なんと、私も高山病にヤラレタようで、頭痛が始まりました。これは間違いなく高山病による頭痛です。私の場合、こめかみのあたりを中心に、頭をぎゅっ!と絞られるような痛みを感じるのです。これまで何度も経験してはいるのですが、随分久しぶりの感覚です。

 

 そして夕食の時間になり、私はなんとか平らげましたが、息子はほとんど手をつけられませんでした。

 

 私のほうも相変わらず頭痛が続くので、仕方なく早めに休むことに。

 

 しかし、夜中に何度も目が覚めたのですが、頭痛は治まりませんでした。

 

 

 2日目に続く。

 

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