 
登山靴
 くつひも
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登山用品の三種の神器の第一は、登山靴(トレッキングシューズ)。ちょっとしたハイキング程度ならスニーカーでも大丈夫なんですが、やはり小屋泊まりでの山登りに行くならちゃんとした登山靴のほうが安心感があります。気分よく歩けるよう、まずはちゃんとした登山靴を用意しましょう。
登山靴のメリットは、作りがしっかりしていて足の保護性能が高いこと、防水性が高いこと、靴底に深い溝があって滑りにくいこと、などでしょうか。 以前、ちょっとした登山コースをミュールで歩いていたお姉さんを見かけたことがあります(こちらの日記)が、ケガの元ですから、無謀なことはやめましょう。
トレッキングシューズは大きく3つに分けられると思います。すなわちローカット、ミドルカット、ハイカットの3つです。下の画像は、おおよそのイメージです。
小屋泊まりでの山歩きとなると、岩場を歩くようなこともあるでしょうから、足を保護する意味でもハイカットかミドルカットのものにしたいものです。
なお、靴紐は、登りはゆるめでもよいが、下りはしっかりと締めたほうがいいとも言われています。靴紐の予備も持っていったほうがいいと、登山入門などには書いてありますね。私も一応ザックにしのばせています。
登山靴・トレッキングシューズのメーカーリストや選び方などはこちら
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ザック
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登山用品の三種の神器の第二はザック(リュックサック)。1、2泊の食事つき山小屋泊まり山行なら30~45リットル程度の容量で対応できるかと思います。今どきのザックは機能的にはそんなに違わないはずですし、まあ自分の好みのデザインのものを、懐具合に応じて選べばいいでしょう。
大き目のザックをかつぐ場合は、まずヒップ(ウエスト)ベルトをしっかり腰骨の位置に固定しましょう。「腰でかつぐ」のがポイントです。ヒップベルトの位置にザックの底面が来るようにします。それから肩ベルト、トップストラップ(ショルダースタビライザー)、チェストベルトなどを調整します。
荷物をたくさん持って行くときは、軽めのものを下に、重めのものを上に。重めのものを体に近く、軽めのものを外側に、という原則でパッキングすると、ザックが安定してかつぎやすくなると思います。また、左右の重さのバランスにも気を配りましょう。
なお、「ザックカバー 」という物体も売られてはいますが、要はザックの中身が濡れなければよいわけで、ザックの中に入れるもので濡れて困るものはビニール袋に入れるなどすれば、ザックカバーはいらないようにも思います。しかし、山小屋泊まりでの歩きとなると歩行時間も長くなるので、まぁあった方が安心でしょう。今はザックカバーつきのザックも結構多いですね。
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ザックカバー
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登山・トレッキングザックのメーカーリストはこちら
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雨具
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登山用品の三種の神器の第三は雨具(レインウェア)。山登りに行くときの必須アイテムです。この雨具をコンビニや100円ショップの安物ポンチョなんかでケチろうとすると、痛い目に遭いかねませんのでご注意を。
ゴアテックスが主流ですが、今は素材も様々あって品質も向上しているようです。上下で1万円程度以上のものなら十分かと思いますが、値段の張るものはそれなりの着心地や防水性の強度などが期待できるかもしれません。
登山・トレッキング用雨具のメーカーリストはこちら
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インソール
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普段歩き慣れていない人は、いきなり長時間の歩行をすると、足のいろんなところにダメージが来ることがあります。そして、特に足の裏が痛む場合は、足の指でものをつかむ力が弱まっているのが理由であるという話を聞いたことがあります。
このような症状を改善するための運動として、タオルを床に置いて足の指でたぐり寄せるというような方法もよく紹介されています。
しかし、そのようなマメな努力をしている時間や根性のない人には、登山用のインソールを使うことをオススメします。
足の裏が痛くなる場合、インソールにおいて重要なのは、土ふまずの部分にアーチを作ってあげるようなものが有効だということです。まあ個人差もあると思いますが。
私はそのようなインソールを使うようになってから、足の裏が痛くなることはなくなりました。私が長年使っているものは左写真のコンフォーマブル マルチプラスのMサイズです。
足裏が痛くて難儀したのは奥穂高岳。
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登山地図
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今はスマホで地図が見れたり専用のGPS付きの地図もあったりしますが、やはり山登りに行くときは紙の地図が欠かせません。電池も気にしなくてOKですし。普通の登山者が夏に山小屋泊で行くようなメジャーな山域なら、たいてい昭文社の山と高原地図でカバーしているはずです。ついでながら、地図はコンパスとセットです。これは絶対です。
ちなみに、昭文社の山と高原地図における難路(破線路)を歩いていて道迷いしてしまったのは、群馬の鹿岳(かなたけ)。
私が作った昭文社の山と高原地図リストはこちらです。
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マップケース
楽天 |
地図を見るために、マップケースに入れて首から下げる手もあります。ちなみに私は長い間マップケースは使わずウエストポーチに入れて出し入れしていましたが、やたらと折り畳んだり広げたりするので、すぐに地図が傷んでしまうのでした。マップケースに入れておけば見やすいですし、傷んだりすることも少ないでしょう。コンパスも一緒に入れておくと方向も確認しやすいです。
初めてマップケースを使ったのは乾徳山。私が使っているのはシートゥーサミットのSサイズ。 |
 コンパス
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地図と合わせて必ず持っていかなければならない登山道具がコンパス。やっぱりこれがないと不安です。地図とコンパスを持って行くのは、登山者の義務です、ハイ。100円ショップなんかでも売ってたりしますが、ちゃんとしたものを用意したいですね。
高い山の上では霧もよく発生します。場所によっては、「一面ガスに囲まれて真っ白で、右も左もわからない」なんて事態にならないとも限りません。
里山のハイキングで道迷いに遭い、コンパスが活躍したのは神奈川の峰山。
また、コンパスを忘れちゃった山行記は東京の陣馬山~市道山~臼杵山、酉谷山避難小屋に泊まった山歩き。こういうときに限って登山道が怪しくなります。
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水筒

ステンレスボトル
(テルモス)

ハイドレーション
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まあ今どきはペットボトルをそのまま持っていけば用が足りるわけですが、ちゃんと水筒を使用する人の方が多いですかね。夏場の保冷にはやはりステンレスボトル(テルモス)がグッド。冷たい飲み物は何よりの癒しですから。
私が愛用している水筒は右写真のプラティパスの2.5Lのもの。夏山に行くときは、いつもこれをカチンカチンに凍らせて持って行きます。すると、山でキンキンに冷えた水を飲むことができてもうサイコーです。ただし、お腹の弱い人、体調の弱っている人には、冷たすぎる水は下痢の元になりかねませんのでご注意ください。水が減った分は体積が減りますし、コンパクトさもグーではあります。
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プラティパス
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夏山を歩くと、当然ですが汗をよくかきます。夏場に山歩きに持って行く水の量の目安としては、大体1時間当たり300ml程度あれば大丈夫でしょう。5時間なら1.5リットル、8時間なら2.5リットル程度といった感じでしょうか。私はもう少し多めに持っていきますが。
水分補給は頻繁かつ多めにすることが夏の山歩きの疲労防止の鉄則であり、高山病の予防にも効果的です。その点、ハイドレーションを利用するのは理にかなっています。
登山・トレッキング用水筒のメーカーリストはこちら。
登山・トレッキングに行くとき、どれくらい水を持って行けばよいか?
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 食料・おやつ・ 箸・食器類
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私の登山・トレッキング時の定番の食べ物:
食事・・・コンビニのおにぎり、チキン、菓子パンなど。せっかく買ったおにぎりを車に置き忘れた間抜けな山行記は木曽駒ケ岳と笠取山。
休憩時に山小屋があればカレーやラーメン、そば・うどんなどの食事を利用します。山小屋は通常1泊2食付きですが、宿泊翌日のお昼のお弁当も作ってくれますので、必要であれば利用しましょう。弁当は質素なものも多いですが、自然の中で景色を眺めながら食べる弁当は何よりのごちそうです。
おやつ、行動食・・・チョコ類、歌舞伎揚げなどの米菓、ひとくちようかん、SOYJOY、カロリーメイト、ウィダーインゼリーなどのドリンクゼリー(←オススメ!)。お菓子を買うのを忘れたのは、棒ノ折山。私が小学生のとき、遠足のおやつは300円まででした。
カロリーメイトやドリンクゼリーなどの非常食は残っちゃってもまた後で食べられるものですし、ちょっと余計めに持っていったほうが安心できますね。
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スポーツ系
ドリンクゼリー |
ついでなのでドリンクゼリーについて。夏の山歩きはノドが渇きます。そして、暑さとハードな運動のせいで食欲が湧かなくなってしまうこともしばしばです。そんな時にノドの渇きと栄養補給を同時に満たしてくれるのがウィダーインゼリーなどに代表されるスポーツ系のドリンクゼリーです。夏山には、ぜひ栄養強力な商品を持って行くことをオススメします。
私は夏場に山に行くときは持って行きますが、毎度一気飲みしてしまいます。 |
サプリメント
(アミノバイタル)
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パワーアップに、適当なものを持って行くのもいいでしょう。サプリメントも数多くありますが、一般的で実績のあるのはやはりアミノバイタルシリーズではないかと思います。
私が山に持って行っていいなと思ったのは、アミノバイタル GOLD。なんというか、元気に山を歩けるのはもちろんのこと、2013年の夏に3泊4日で北アルプスを歩いた(日記はこちら)のに全く筋肉痛にならなかったのは、これのおかげも大きかったのではないかと思っています。1日3本飲みました。2016年の槍ヶ岳山行時(3泊4日:日記はこちら)にも利用し、それなりに効果はあったのではないかと思っています。その他に、足痛にならないために準備したことをこちらのページにまとめました。 |
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ウェストバッグ
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山歩きには、ウエストバッグ(ウエストポーチ)があると便利です。かつて、登山家の今井通子大先生と一緒に高尾山を登るイベントがあったときに今井さんもそうおっしゃっていて、とっても大きいウエストポーチをお使いでした。
私がウエストポーチに入れたりするのは登山地図、コンパス、メモ帳とペン、スマホ、デジカメ、お菓子類、ティッシュ、緊急用の笛、バンダナなどです。なにかと持ち物が多くなりますが、特にメモ帳・ペンとデジカメはよく出し入れするので、やっぱりウエストポーチは欠かせません。
特にブランドにこだわらなくても安いもので十分だと思います(私はそうです)が、まあそこは趣味の持ち物なので、好みのものを選びましょう。
ウエストポーチ・ウエストバッグのメーカーリストはこちら
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トレッキングポール
ストック
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小屋泊まりの山歩きとなれば、長時間の山登りとなることも多いでしょう。そこで、登山初心者の方、日頃運動不足の方や体力に自信のない方にはぜひおすすめしたいのがストックです。
ストック(トレッキングポール)は私にとっても欠かせない装備品です。登りでも下りでも、軟弱な私の手となり足となってくれます。2本足で歩くより、3本足、4本足で歩く方が負荷が分散されて歩くのが楽になります。もちろん、手を使って歩かなければならないような岩場、クサリ場などではしまいますが。
私は両手にストックを持つダブルストックスタイルですが、T字型のステッキタイプのものを1本持つ人も多く見かけますね。好みの問題ですが、若い人はダブルストック、年配の方はステッキを持たれる傾向が多いでしょうか。ステッキだと、手首を「グキッ!」とやってしまうこともあると聞いたこともありますが、まあ頼り過ぎないように気をつけていれば大丈夫でしょう。
私はストックの石突きで登山道などを痛めないように、先端のカバーは常時つけるようにしています。ただし、雪渓の上などではカバーを外した方が刺さりがいいでしょう。
ストックのレンタルをしてくれる山小屋もあるので、利用するのも手です。
私が初めて登山でストックを使ったのは、赤城山。
登山用ストック、ステッキ、トレッキングポールのメーカーリストはこちら。
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 ヒザサポーター
 サポートタイツ

ヒザ痛の緩和に、
コンドロイチン
&グルコサミン
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山の下り坂でヒザがガクガクして、足が「生まれたての子鹿」のようになってしまう人はいませんか?長時間の山の下りでそんな事態に陥って、驚く方もいると思います。
そんな方は、スポーツ用のヒザサポーターや、サポートタイツを装備してみることをオススメします。これらのサポート感は素晴らしいものです。ひざの動きをスムーズにし、負担を軽減してくれます。
私は以前は下山の時だけひざサポーターを使うようにしていました。私が使っているのはザムストのこちらのもの。下山の時に使うと歩くのが断然楽になります。本当です。ビックリします。初めてヒザサポーターを使ったのは、山梨の権現山。
また、サポートタイツであれば、足全体の疲労度も緩和してくれるでしょう。歩き慣れていない人には是非ともオススメしたい登山用品です。今は山でも着用している人をよく見かけますね。長ズボン(トレッキングパンツ)の下に履いてももちろんOKですが、夏場はやはりお好みのショートパンツ、山スカートなどと合わせて涼しさとオシャレ感を楽しむのもいいですね。
私は最初はヒザサポーターを使っていましたが、現在はサポートタイツ着用するようにしています。私は長時間の山歩きとなると大体ヒザが痛くなってしまうのですが、このサポートタイツのサポート感は素晴らしいものがあります。ヒザはガクガクしませんし、痛みも軽減してくれます。ヒザのスムーズな動きをサポートしてくれているのだと思います。
ちなみに私はワコールのCW-Xのロングタイプで、クールマックスという素材を使った、前開き(これがトイレ時に便利)タイプのものを使っています。
初めてサポートタイツを使用したのは東京の川苔山。
ついでに、私が時々飲んでいるヒザ痛予防のサプリメントのご紹介。
野口医学研究所のコンドロイチン&グルコサミンです。山歩きの時だけだったヒザ痛が日常でも出るようになってしまい飲み始めました。飲み始めて数日で痛みはなくなり、1瓶30日飲んだあとは、半年ほどは痛みを感じることはありませんでした。半年ほど経ったらまたヒザが痛み始めたのでネットで注文して飲んだら、また数日で痛みはなくなりました。
こういうものは個人差もあると思いますが、気になる方はそれほど高いものでもないですし、試してみる価値はあると思います。
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 スパッツ(ゲイター) |
登山用品の中でも定番の装備品。ぬかるんだ登山道の泥除け、小石や木屑や雪などが入らないようにスパッツ(ゲイター)が活躍します。
私は長ズボンのときは使わないのですが、ショートパンツ+サポートタイツのときは石や木くずなどが入らないようにショートスパッツやレッグカバー(こんなの)を使うこともあります。 |

ヘッドライト
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山用語ではヘッデンと言いますね。早朝の山歩き、暗い山小屋での懐中電灯代わりなどに使えます。山歩きが夜遅くなってヘッドライトのお世話になるということはないようにしたいものです。私は何でも早め早めをモットーに行動するので、毎度持っては行きますが夕刻の山歩きの灯りとしてはまだ一度もお世話になったことはありません。
今はLEDが主流ですね。昔の電球より強力で、明るさも増していていいですね。
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救急用品
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バンドエイド、消毒薬、ガーゼ、テープ、湿布、痛み止めくらいは持って行くようにしたいものです。
ただ、歩き慣れていない人が長時間の山歩きをするとなると、現実的には筋肉痛や足のいろんな部分が疲労で痛むことが多くなるので、湿布や塗るタイプの鎮痛消炎剤 などを忘れずに持っていきましょう。肩、腰、足、ヒザ、あちこち痛くなりますよ~(笑)湿布のお世話になったのは、奥穂高岳、十二ヶ岳、雲ノ平。
あと、山歩きの途中でひざの痛みが激しく、歩くのも辛いようになったら、右写真のようにひざを軽く曲げ、包帯やテーピングテープをひざの上下にグルグルと多少きつめに巻きます。ひざのお皿が動かないように固定する感じです。こうして、ひざをあまり曲げないようにして歩くと、痛みを軽減できます。万が一の時はお試しください。これで助かったのは槍ヶ岳に行ったとき(その日の日記)。 |
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ひざが痛くてどうしようもないときは、このように包帯やテーピングでちょっときつめにひざを固定すると痛みを軽減できます。 |
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緊急ホイッスル
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笛(ホイッスル)は山で何に使うのか?交通整理をするためでも、鷹を呼ぶためでもありません。
例えば、一人の山行で足をすべらせて崖から落ちてしまったとします。
そこは谷底で、救援の声を出そうにも届きそうにありません。大声を出し続けるのは疲れますし、体のどこかを骨折でもしていようものなら、声すら出せないかもしれません。
そうした緊急時でも、笛を吹くことくらいならなんとかできるのではないでしょうか。高い笛の音は、自分を探しに来てくれた人へのアピールとなってくれるはずです。また、単に道迷いや遭難しかかって助けを呼びたいときにも、声を出し続けるよりは笛のほうが楽に音を出すことができるはずです。
仲間とはぐれてしまったときや、離れたところにいる仲間への合図などにも使えるでしょう。仲間と山に行くときは、メンバーの笛の音を確認し合っておくといいかもしれません。また、連絡のときは「ピーピー」と2回吹くとか、ルールを決めておくとなお良いでしょう。
「熊出没注意!」などという看板のあるところでは、熊よけ鈴に加え、笛も吹くのも効果が望めるでしょう。
私は幸いにこれまで一度も笛を吹いたことはないのですが、お守り代わりにいつもウエストポーチにしのばせてあります。
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登山用腕時計
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コンパスつき、高度計つき、気圧計つき、温度計つきなど、いろんな機能のついたトレッキング用の時計も今はたくさんありますね。私はなーんにも機能のないアナログの時計をしているのですが、せめて温度計つきの腕時計くらいはほしいなぁとは思っています。
スマホやケータイにも時計はあるのでなくてもいいといえばいいのですが、まあ普通は持って行きますね。
腕時計を忘れちゃった山行記は日光白根山です。
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万能ナイフ
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ほとんど使うことはないのですが、念のため小さなものを持ち歩いています。
仲間とトレッキングに行ったりしてこういう道具が必要になったときに、サッ!と出せるとかっこいい装備品ですね。
楽天:万能ナイフ
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 サバイバルシート
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万が一のビバーク用や、防風用のシートとしても、これがあるとないとではかなり違うと思います。ツェルトというものもありますね。
登山入門書などでは必ず持って行くように書かれている装備品です。夏山には私も一応持ってはいきますが、当然まだ一度もお世話になったことはありません。
楽天:サバイバルシート
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 携帯電話と予備電源
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今どきケータイやスマホを持たずに出かける人もいないと思いますが、時計やらメモ帳代わりやら天気情報などその他もろもろ便利な道具には違いないので忘れずに。
山の中では、特に使わないようであれば無駄な電気を使わないように電源を切っておくことをおすすめします。スマホは消費電力も大きいですからね。あと、泊まりでの山行となれば予備電源(モバイルバッテリー)は必ず持って行きましょう。あれば安心感が違います。最近は大容量の物も増えてきましたね。
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着替え、タオル等
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着替えの服・下着や靴下、フリース、タオルなどは、絶対濡れないようにビニール袋や防水のスタッフバッグなどに入れて持って行きます。雨で濡れてしまったときに、着替える下着や衣服、乾いたタオルがあると助かるものです。タオルは枕カバーに利用してもいいですね。ちなみに私は山小屋泊のときは愛用の枕カバーを持って行くこともあります(日記)。
夏山の服装についての解説は下部にあります。 |

防水スタッフバッグ |
小屋泊まりとなると何かと荷物、衣類、小物も多くなります。そうしたものはビニール袋などに小分けしてもいいのですが、防水のスタッフバッグをいくつか持って行くと、スマートに物を分別することができます。山小屋などの静かな共同空間でスーパーの袋を「シャカシャカ」させているのはスマートではありませんからね。
スタッフバッグ・防水バッグのメーカーリストはこちら。 |

ボディシート、
洗顔シート、ヒゲソリ |
山の上の山小屋では、風呂やシャワーは基本的にありません。それでもボディシートや洗顔シートでさっぱりすることができます。ぜひ持って行きましょう。
私は男なので、身だしなみのため電動ヒゲソリも持って行きます。 |

水のいらない
シャンプー |
1日歩き終わって山小屋についたら、頭もキレイにスッキリしたいところですね。水のいらないシャンプー(ドライシャンプー)を持って行けば、多少は臭いや汚れも解消するでしょう。
私が山に持って行ってなかなかいいなと思ったのは、左写真のスキナ ドライシャンプー。ムースタイプです。スッキリしますし、頭の臭いもなくなりましたよ。 |

耳栓、アイマスク |
山小屋で寝るときは、基本的に他の人と一緒に寝ることになります。そして、必ずと言っていいほどイビキのうるさいおじさん(おばさんの場合も)とかがいます。そんなイビキのせいで眠れないのも悔しいので、私は耳栓を持っていくようにしています。
アイマスクも、気になる方はどうぞ。
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トイレットペーパー
とビニール袋
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濡れないようにビニール袋に入れて持って行きます(芯を外してつぶして)。いろんな場面で役に立つので、ぜひ持って行きましょう。使ったものは山に捨てず、持って帰りましょう。
ビニール袋があると、何かとモノの仕分けやゴミを入れたりと便利なので、2、3枚は余分にあると重宝することもあります。
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ハンカチとティッシュ
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出かけるときは、忘れずに。
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ペンとメモ帳 |
HP・ブログをやっている私にとって、筆記用具はなくてはならないもの。コースタイムやふと気づいたことを、ちょっとメモっておくだけでも後からよく思い出すことができます。
スマホやケータイでもメモできるのですが、電池がもったいないですからね。 |
財布・健康保険証・ 免許証など
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現金がないと往生します。山小屋ではクレジットカードは使えません。また、できれば現金は分散して所持するのもリスクヘッジになります。それから万一のため保険証も忘れずに。
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(DSC-RX100M2)
デジカメ
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スマホやケータイでも写真は撮れるわけですが、やはり山歩きにはデジカメを持って行きますね。防水デジカメならなお心強いです。
左の画像は2013年の夏から使っている私のデジカメ、ソニーのRX-100M2です。防水ではありませんので水没には注意が必要ですが、少々雨に当たったくらいではとりあえず大丈夫なようです。ほぼ丸一日雨の中使用し、レンズ飛び出し部に雨が当たるので随時ふき取るようにしたところ、問題なく使えました(その日記はこちら)。
防水じゃなかったデジカメの悲劇の日記はこちら。 「防水デジカメでも悲劇がありうる」という事実の日記はこちら。
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バーナー
と ガス缶

ガスカートリッジホルダー
楽天 |
ガス器具を持っていけば、いろいろと食べ物の幅が広がり、リッチな気分が味わえます。山の上でお湯を沸かして食べるカップラーメンは最高ですし、小さな網を持っていって、焼き肉をやったり、もちを焼いたりするのもいいですね。
バーナーには自動点火装置がだいたいついてると思いますが、念のためライターなども持っていったほうがいいと思います。不覚にもバーナーを忘れちゃった山行記は、茅ヶ岳。
また、小型のガスカートリッジを使う場合には、転倒防止のため左画像のガスカートリッジホルダーを利用するのもいいです。
それから、山の上は風が吹いていることも多いです。そんなときに便利なのが、風よけになるウィンドスクリーンです(右写真)。
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ウインドスクリーン
楽天
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クッカー(コッヘル)
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ガスバーナーを持って行くなら忘れてならないのはクッカー(コッヘル:食器)類。私はもっぱらお湯を沸かすのに使ってます。私が長年使っているのはスノーピークのソロセット極チタン。熱伝導率が悪い(確かにそうかも)との批判もあるようですが、コンパクトに収納できますし、たまにしか使わないので目をつぶってます。初めて使ったのは越後駒ケ岳。
食事用のカトラリー(箸やフォーク、スプーン)なども忘れないように。これらは昔から山用語で武器(ブキ)と言いますね。
箸を忘れた間抜けな山行記は高川山。さて、どうやってカップラーメンを食べたでしょうか?
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カトラリー:武器 |
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 携帯座布団
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山頂などでの休憩時に、腰掛けられるところがゴツゴツした岩場しかないなんてことはままあります。そんなときに座布団の一枚もあると楽に座ることができます。
楽天
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 熊よけ鈴
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山に出かけるときに、熊よけ鈴を鳴らして歩く人もちらほら見られます。熊は人間がいるのがわかれば近づいて来ないそうです。ですから、何か音を鳴らして歩いていれば、向こうから離れてくれるらしいです。鳴らす音は熊よけ鈴のほか、ラジオ、音楽、ホイッスルなどなんでも構わないそうです。
かつて、登山家の山野井泰史さんが、在住している東京の奥多摩の山で熊に襲われて怪我をしたという事故もありました。東京ですら熊がいるんです。持って行くに越したことはないと思います。
万一熊と遭遇したら、背を向けて逃げないようにするのがいいと言われますね。熊は逃げるものを追う習性があるらしいので、熊の方を見ながらゆっくりと後退するのがいいらしいです。私はこれまで山で熊を見かけたことすらないのですが。
「熊出没注意!」の看板があったのに熊よけ鈴を持っていかなかったのは御前山。
人がいなかったので熊よけ鈴をつけてみたのは鬼ヶ面山。
熊よけ鈴・ベアベルのメーカーリスト
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 ラジオ
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ラジオを持っていけば、情報入手に重宝することもあります。鳴らしながら歩けば熊よけも兼ねることができます。
新潟の越後駒ケ岳の山小屋で新潟県中部地震に遭ったときには、ラジオの威力をまざまざと感じました。その日記はこちらです。
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 双眼鏡
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バードウォッチングにもいいですし、遠くの山の山座同定、近くの山、崖に咲く花、同行者の鼻の穴など、いろいろ眺めるのにちょっとしたアクセントとなって楽しいハイキングのお供です。
双眼鏡を持っていったのは、三ツ峠山。
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マグカップ
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山をお気に入りのマグカップと共に歩くのもいいものです。名水や沢の水を汲んで飲めるのも山歩きならでは。ザックにくっつけてる人もたまに見かけますね。
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フェイスカバー |
女性はフェイスカバーと帽子とサングラスの完全防備で登られる方もお見受けしますね。日焼け予防と美白維持には欠かせないアイテムです。 |

防虫ネットつきハット |
季節や場所によっては虫が多くてうんざりすることもあるので、防虫ネットを利用するのも手です。防虫ネット付きの帽子もありますし、ネットは単体でも販売されています。
楽天:防虫ネット付き帽子
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虫除けスプレー |
上記の防虫ネットのほかの虫よけアイテムを使うのもアリです。
山では蜂やアブなどの刺したりする虫の他、やたらとつきまとわれてウザイ虫などに悩まされることもあります。気になる方は虫よけアイテムを利用したり、持って行ったりしましょう。下記のアイテムは登山にも使える、実績のあるものです。虫が嫌いな方はぜひ持って行ってみてください。
私はなぜかあまり登山時に虫に刺された記憶がありません。
(虫も無視するオヤヂ臭?)
楽天:虫よけスプレー、どこでもベープ、富士錦パワー森林香、ハッカ油
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 サングラス |
これもやはり紫外線対策や日焼け予防として。
私は景色をありのままの色で楽しみたいので、UVカット率99%の色の薄いものを使っています。 |
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アームカバー |
「アームカバーなんかするんだったら、長ソデを着てりゃあいいじゃないか」とか言うのは野暮ってもんでしょうかね。
そうは言いつつも、寒暖の差に合わせて着脱が容易にできますし、長袖よりは脇が開いている分涼しかったりします。そして何よりスタイリッシュに見える日焼け予防アイテムです。私はCW-Xのホワイトのものを愛用しています。
アームカバーのメーカーリストはこちら。
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 日焼け止め |
山登りに行くということは、紫外線を浴びに行くということに他なりません。特に日焼けしたくない女性の方などには必需品かと思います。日焼け止めを効果的なものにするコツは、ケチらずたっぷりと塗ることです。 |

ヘルメット |
北アルプスの険しい岩稜帯などを歩くときは、万一に備えヘルメットを被ると安心です。不幸にも転落してしまったときなどは、ヘルメットの有無が生死を分けることもあります。危険なルートが予定されているのであれば、携行したいものです。
私が現在使っているのは、右写真のブラックダイヤモンドのベイパーヘルメット。色はホワイト、サイズはM/Lです。私の頭の周囲は実寸で59cmで、長時間かぶっているとややキツさを感じることもありますが概ね問題ありません。重さは199gと超軽量で、かぶっていても重さは気になりません。
登山用ヘルメットのメーカーリスト
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ブラックダイヤモンド
ベイパーヘルメット
楽天
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 傘
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ちょっとした雨降りなら、傘をさすというのもアリかとは思います。私はいつも雨具を持ち歩いているので、現在は持っていきません。
昔、小型超軽量のカサを持って出かけたのは、五竜岳~鹿島槍ヶ岳。
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カメラ三脚
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山で本格的な写真を撮ったり、自画撮りをするときには三脚がいります。夏山のアルプスなどでは三脚を構える人も多いですね。
右写真のものは脚が曲がり、木や手すりなどにしばりつけることができるなど、通常の三脚とは違ったカメラの設置が可能なタイプのものです。
最近はスマホをセルカ棒を使って自撮りする若い人も見かけます。
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 くねくね三脚:ゴリラポッド
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軽アイゼン
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夏山で軽アイゼン?と思われるかもしれません。ところがどっこい、夏山でも雪渓歩きがコースにある場合には便利な道具です。
日本三大雪渓といえば、白馬大雪渓、針ノ木雪渓、剱沢雪渓ですね。そういうところに行くのであれば、持って行くのもいいと思います。もちろん冬山にも使えますので。
アイゼン・軽アイゼンのメーカーリストはこちらです。
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携帯トイレ
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夏山に行くと、一般的にトイレは登山口や山小屋か、よほど人気の山で休憩ポイントに臨時トイレがある程度です。しかし、人間ですのでトイレのないところでよおすこともあります。
山を汚したくないというエコ意識の高い人には、携帯トイレを持っていくという手もあります。
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トラベルシーツ
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山小屋に宿泊してふとんに入るとき、自分専用のトラベルシーツやインナーシーツがあれば、気分良く眠ることができるでしょう。気になる方はどうぞ。
また、私は自宅で使用しているまくらカバーを持って行くこともあります。
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