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麦草峠から縞枯山周回トレッキング

 

(長野県茅野市ほか)

 

当日のコース
麦草峠駐車場→2分→麦草峠→30分→中小場→25分→茶臼山→35分→縞枯山→50分→五辻→35分→
出逢いの辻→10分→狭霧苑地→15分→斧断ちの森→15分→駒鳥の池→5分→麦草ヒュッテ→2分→麦草峠駐車場
休憩を除く当日の歩行時間 約3時間40分 : 上のカッコ内は、休憩除きの歩行時間です。

 

 

 

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通ったルート(だいたいです)

スクロール地図


雨具


アウタージャケット


ダウンジャケット


シャツ


トレッキングパンツ


山スカート、タイツ


 


ヘッドライト


コンパス


トレッキングストック


サポートタイツ


ひざサポーター


スパッツ


万能ナイフ


ウエストポーチ


登山用ソフト水筒


テルモス(保温水筒)


バーナー


登山用時計

 

 2012年7月22日、長野県茅野市と佐久穂町の境付近の麦草峠から縞枯山あたりを歩いてきました。今回も単独行です。

 今回このコースを選んだのは、

 1.来週は息子と北岳(日本で2番目に高い山)に登る予定なんだけど、できれば直前に足慣らしをしておきたいこと。

 2.この夏真っ盛りの暑い時期だから、できるだけ標高の高いところを歩きたいこと。

 3.天気は西から回復してくるようなので、なるべく東京から見て西の山に行きたいこと。

 4.あんまり激しいトレーニングは望んでいないので、アップダウンや標高差がそんなになくて、コースタイムが4時間程度
   のトレッキングコースにしたいこと。

 などからです。というわけで、麦草峠から縞枯山を往復するこのルートを選びました。

 それでは当日の日記です。

 


 

 

 

  

 

7:15、麦草峠駐車場到着。車の温度計は12度を示しています。麦草峠は標高2100mほど。

さすがこの季節とはいえここまで来ると温度が低いですね。

 

〜麦草峠駐車場の様子〜


朝の様子


山行を終えて、お昼頃の様子


駐車場内のきれいな公衆トイレ。マナーを守って利用させていただきましょう。

 

 それではしゅっぱ〜つ。まずは駐車場を出て、右手の麦草峠に向かいます。

 

本日のボトムスはこんな感じ。サポートタイツの上にハーフパンツを履いてきました。

サポートタイツを使うのは今回で3回目です。今回の使用感はどうなりますか。

最近、サポートタイツのメーカーリストのページを作ってみたので、よろしければご覧ください。


サポートタイツ

 

 

駐車場から2分ほどで麦草峠に来ました。「佐久穂町」の看板脇から登山道に入ります。

  

 

歩いていくと、登山道はぬかるんでいるところもあります。

スパッツは持ってないので、泥跳ねはモロに食らってしまいます。

 

 

 いや〜しかし、やっぱりねぇ、普段歩いてる東京あたりの山の雰囲気とはなんというか、

 高級感というか、ラグジュアリー感

 が違うんですよね。杉とか檜にゃ申し訳ないけど。

 

 

 う〜〜ん; また水が・・・

 

 

 

ううう〜〜〜ん; こりゃ水に落ちないように気をつけないと。

 

 

やっぱりこいつを出しましょう。トレッキングストックです。

岩場の登山道で足元も不安定だし、これで安定感が増します。

登山用ストックのご紹介ページはこちらです。


トレッキングストック

 

 

森の木の香りが登山道の小道に充満してすごいことになっています。体の中まで清められそうな匂いです。

せっかくですから、

鼻の穴を大きくおっぴろげて〜、

爽やかな空気を取り込みましょう〜♪
                  (ぶぉ〜〜!)

そういやこういう香りのトイレの芳香剤ってないですね。

  

 

 

 

  

「中小場」というポイントに着きました。

正面にこれから向かう茶臼山が見えます。

また樹林帯歩きになります。

 

 

んで、のっけからこの泥ドロ道。

なるべく水につからないように端のほうとかを歩きましょう。

 

 

茶臼山を登ります〜

 

 

 ダケカンバも生えてます。高原ですね。

 

 

登り坂ですし、汗が顔をしたたり落ちてきます;

バンダナを出しましょう。これを鉢巻にします。

  

 

縞枯(しまがれ)現象の木が出てきました。

縞枯現象とは、樹林帯の一部の木が枯れてしまう現象のことで、縞枯山周辺ではよく見る光景です。

原因はまだわかってないはずだったけど、もしかしたら最近はわかったのかな?

 

 

小さな広場に出ました。

ん? ここが茶臼山の山頂のようですね。樹木に囲まれてまったく展望はありません。

樹林帯を少し歩くと展望場所があるらしいですが、私は行きませんでした。

 

 

 

 

  

また歩きましょう。せっかく茶臼山を登ったのですが、いったん縞枯山との鞍部まで下ります。

 

 

縞枯山らしい風景になってきました。

 

 

 茶臼山、縞枯山の道標。いい感じに年季が入ってます。

 

 縞枯山を登ります。
 

 

閑静な森の空気を切り裂くように、

すぴふぃすふぃちょひよ♪

みたいな(音声までお届けできないのが残念です)、小鳥の鳴き声が聞こえます。一定間隔で森の中にこだまする、とてもかわいらしい声です。どんな鳥なんでしょう。姿は当然見えないのですが。

ここで一首。

  

 

 

音はすれども姿は見えず、

 

 

 

ホントにあんたはのような。

 

(せっかくの雰囲気が台無しなんだよ。57577にもなってないし。標語じゃないか。)

 

 

 

だいぶ登ってきました。振り返ると茶臼山がすぐそこに見えます。今日は曇って、遠くの展望はありません。

 

 

道が平らになりました。縞枯地帯の小道を歩きます。

 

 

9時ちょうど。登山道の曲がり角に来ました。棒が立っています。

 

 

「縞枯山山頂」と書いてありますね。

なんだ、ここが山頂なのか。展望はないわ登り切った感じもないわ、微妙な山頂だな。 

 

 

木の棒を渡しただけの素朴なベンチに腰掛けます。

足元はご覧の通りの泥ぐちゃです。こうなるのがイヤであれば、スパッツ(ゲイター)を使いましょう〜
オレも今度買わなきゃ。


スパッツ(ゲイター)

 

 

今のところ、狭い山頂付近にはだ〜れもいません。

でも、周囲の針葉樹から放たれるすがすがしい香りと、遠くで聞こえる小鳥や虫の鳴き声に癒やされます。

おにぎりがうまいし、チキンが売ってなかったから生サラミを初めて持ってきたけど、おにぎりに合うな。

 

 

自然の中で食べるのものはなんでもうまい。
 

うまいものは、

更にうまい。


こういう休日が、私の元気の素です。 


吟生 生サラミ、 ウマ〜〜

 

 

 

 

  

20分ほど休憩しました。今度は来た道をしばらく戻ります。

 

 

当ページ冒頭地図のAポイントまで来ました。写真真ん中に道標が立っています。

ここを五辻方面に折れます。

 

 

 縞枯れた木々と茶臼山。

 

 

林には苔むした老木が多いのも八ヶ岳周辺のよくあるたたずまいです。

  

 

 

 これも樹林帯の中でよく見られる植物達。

さて、

ハートはいくつあるでしょう?


ハートの葉っぱはマイヅルソウ、とがってるのはたぶんヒカゲノカズラ。

 

 

 

 うぐいすがかなりいるのでしょうか。ちょっとずつ音色の違う
(音の高低差がある)「ホーホケキョ♪」という鳴き声がリレーで静かな森に響き渡っています。歩いても歩いても次のうぐいすが現れます。

こういうのは珍しいですね。あまりないです。

 

 

登山道のつきあたりまで来ました。ガスが出てきましたね。

このあたりの近くに五辻というポイントがあるようですが、ここが五辻ではなさそうです。ここを左に曲がります。

 

 

森の中のこういうガスが立ち込めた、ぼんやりとした風景を見ると、いつも「エンヤ」の曲が思い浮かびます。

たとえばこんな

 

 

缶のプルトップが2つ落ちていました。

まだこういうものが時々落ちてるんですよね。いったいどれだけの長い間ここにいたのか。

お前たち、オレといっしょに下山だ。

 

 

 

登山道がもはや小川と化しているところがあったり。

 

 

 だ〜れもいません。マイナールートですしね。

マニアックな私にはお似合い。

 

 

もうず〜〜〜っと緑の中を歩いてます。

目が緑色になりそう(@@

 

 

針葉樹の葉の新芽が、若々しい黄緑で先端についています。

新しい生命の息吹、若い力。やっぱり人も組織も植物も、
新陳代謝がないとね。古いのがいつまでものさばっててもさ。
オイラももう古い方に入りつつあるんかな。

 

 

 「出逢いの辻」は、曲がらずにまっすぐ通過〜

 

 

 花の終わった石楠花の脇を通って〜

 

 

ブナブナブーナ〜 ブ〜ナ〜♪ (ドナドナのメロディーで)

これが奥多摩あたりだと杉とか檜のはずなんだけど、さすが標高がちがう。

 

 

 やっと国道に出ました。五辻から結構かかった印象があります。

 

 

 

道路は気をつけて渡りましょう。

 

 

 

  

道路を渡って反対側に下りると、小川を渡ったところにあずまやとベンチがあります。

 

 

ここが「狭霧苑地」というところだそうです。休憩コーナーですね。

 

 

さあゴールまでもうひとふんばり。

 

 「斧断ちの森」というポイントにやってきました。

 


斧断ちの森の立て札


立派なシラビソの木の白さが、森を明るくしています。



 「斧断ちの森」という名前は、きっと何かいわれがあるのでしょうね(そりゃそうダロ)。一段と深く濃い森の中に入って来たように感じられました。鬱蒼と茂った植物達に圧倒されます。これこそ日本が世界に誇れる大自然ですよ。 

 

 

 

 いや〜、これこそまさに、「後世に残したい日本の大自然」。緑の生命体のカオス。植物たちが怒涛の存在感と濃密さで迫ってきます。

 私もいろんなところに行ってますが、人が立ち入ることのできるところでのこういう空間って、なかなかないと思います。これは、なんかよくわからないけどとにかく凄い。

 ジブリスタジオの方、アニメの背景の森の絵を描くなら、この「斧断ちの森」に勉強しに来て下さい。この森は、濃いです。

 

 この辺にあった看板の解説文。

亜高山針葉樹林帯

およそ標高千七百メートルから二千四百メートルの範囲を亜高山帯といいます。
この高冷のきびしい気象条件のなかで育つことができるコメツガ、シラベ、アオモリトドマツなどの針葉樹と、ダケカンバなどの広葉樹によって森林ができています。
里山にくらべて、樹木の種類は少ないが、この地帯特有の苔類、草花もあり、春、夏、秋と目を楽しませてくれます。
国有林は、この森林がもつ自然状態を将来にわたって保全をするよう施業を続けています。
                 
 諏訪営林署

 

 

「駒鳥の池」通過〜

 

 

麦草ヒュッテにやっと到着〜

 

 

 麦草峠は標高2,127mだって〜

 

 

路線バスのバス停は、麦草ヒュッテ前にありました。

 

 

 そして満車の麦草峠駐車場に帰ってきました〜


 


 

 

帰り道の途中にある、音無の湯という日帰り温泉に寄って帰りました。

 

 

尿酸値が高くって(こちらに証拠)ビールは飲まないようにしてるんだけど、車だし、ノンアルコールビールってプリン体とかどうなんだろ? まあ難しいことはおいといて、乾杯〜

 

 

 

 


 天気はくもりで展望も大して見れなかったけど、まぁトレーニングですからね、
トレーニング。足慣らしにはいいルートでした。ただ、八ヶ岳周辺特有の岩ゴロゴロの部分も多く、歩き慣れていない人には歩きづらいかもしれません。また、岩や濡れた登山道は滑りやすくもあります。やはりストックがあるとバランスも取りやすいのでおすすめですね。

 今回は総行動時間が4時間程度だったので、足もサポートタイツのおかげかまったく問題なくスムーズに動きました。ほんとはここからの時間帯が私には鬼門なのですが。

 さーてこのトレーニングが、果たして次週の北岳山行に役立つのかどうか。それは行ってのお楽しみですね。

 



 後日後記 : 上記の北岳山行の日記を書きましたので、よろしければご覧ください。劇的な展開が待ってます。

 2012年7月の北岳登山日記

 

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