山に出かけるときに、熊よけ鈴(熊鈴)を鳴らして歩く人もちらほら見られます。熊は人間がいるのがわかれば近づいて来ないそうです。ですから、何か音を鳴らして歩いていれば、向こうから離れてくれるらしいです。鳴らす音は熊よけ鈴のほか、ラジオ、音楽、ホイッスルなどなんでも構わないそうです。ラジオをつけっぱなしにするのは結構有効とのこと。山慣れたおじさんなどがラジオを鳴らしながら歩いているのをたまに見かけます。ただ、熊には特に高い音がよく聞こえるらしく、高い音には警戒するとのことです。熊鈴でも高い音がよく響くものは、特に有効かと思われます。
また、他の安全策としては、頭部を守るためにヘルメットをかぶること。とうがらし成分の入った撃退スプレーも非常に効果があるので有効とのことです。
特に、子連れの母熊の場合は母親熊は子供を守ろうと殺気立つので、子連れの熊に会うと非常に危険だと言われています。
万一熊と遭遇してしまったら、「背を向けて逃げない」のが大切だとよく言われますね。熊は逃げるものを追う習性があるそうで、向こうは山の中で暮らしてますから、ものすごいスピードで追いかけてくるらしいです。熊の方を見て、ゆっくりと後退するのがいいとのことです。ただ、私自身は情報として知っているだけで、そのような場面に実際に遭遇したことはないのですが。なるべくならお会いしたくないですね、お互いのために(笑)
かつて、登山家の山野井泰史さんが、在住している東京の奥多摩の山で熊に襲われて怪我をしたという事故もありました。東京ですら熊がいるんです。持って行くに越したことはないと思います。
季節としては、やはり秋の冬眠前には人里に近いところに熊が出没することが多い傾向が見られるようなので、秋の山行には携行したいところですね。また、初夏に根曲がり竹(熊の好物)を採りに行って熊に襲われたという例も多々ありますし、いつでも携行すべきではあります。
「熊出没注意!」の看板があったのに熊よけ鈴を持っていかなかったのは奥多摩の御前山。
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