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薬師沢小屋から雲ノ平山荘

(2013年8月6日 日本最後の秘境雲ノ平を訪ねる3泊4日の山旅:2日目その1)

2日目のルートと、休憩除く所要時間

薬師沢小屋→(85分)→木道末端→(67分)→雲ノ平山荘→(76分)→

→祖父岳→(53分)→ワリモ北分岐→(42分)→水晶小屋

休憩を除く歩行時間:5時間23分  休憩を含む総行動時間:6時間51分



 1日目:折立~太郎平小屋~太郎山~薬師沢小屋

 2日目その1:薬師沢小屋~雲ノ平山荘

 2日目その2:雲ノ平山荘~祖父岳~水晶小屋

 3日目その1:水晶小屋~水晶岳

 3日目その2:水晶小屋~ワリモ岳~鷲羽岳~三俣山荘

 3日目その3:三俣山荘~三俣蓮華岳~双六岳~双六小屋
    
 4日目:双六小屋~鏡平山荘~わさび平小屋~新穂高バス停
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1日目から続く。 


 薬師沢小屋の朝食です。栄養バランスも考えられた、必要にして十分なおかず、美味しかったです。

 食べたらすぐに出発です。5:24分出発。





吊り橋を渡って少し歩いたところからの眺め。左の川が黒部川奥の廊下、右の川が薬師沢。
なんたって2つの川にはさまれてるんで、夜は川の音がやかましいです。




 さぁこっから山登り。道標には「雲ノ平 直登」と書かれていますね。まさしく字の通り、緩むことなくひたすら急坂を登ります。

 左に行くと大東新道を経て高天ヶ原温泉へ。こちらの道もエキサイティングというかデンジャラスな道みたいで、つい先日も転落死亡事故があったそうです。気をつけましょう。




まずは手始めの、ながーいハシゴを登ります。

怖いから下は見ない後ろは振り返らない。




この花は知ってます、ゴゼンタチバナです。




涼しいので上だけ雨具を着てたんですけど、

いや~ 
やっぱり急登は暑い暑い(XX)

雨具は脱ぎました。




 右写真の人は、前夜私の寝床の右隣りだったお兄さんです。

 そうそう、そういや昨日の夜、何時頃かもわからないんだけど、とにかく真夜中に、突然女性(おばさん)が何かしゃべっているのが聞こえはじめたのですね。

 耳栓をしてたのによく聞こえたんで、結構なボリュームだったんだと思うんですよ。まぁ夜中で他に物音がしなかったのもあるのかもしれないんですけど。

 そのおばさんは何か1人でしゃべってるんですけど、恐らく寝言だと思うんですけど、
ものすごくはっきりと、オドロオドロしげな言葉を延々としゃべってるんですね。
もう完全に何か降りて来ちゃってる感じなんですよ(大汗;)


 しかもドスの効いた、北朝鮮の女性アナウンサーのしゃべりみたいな口調で。

 そして朝になると、どうやらそのしゃべっていた女性の同行者らしき女性が、

「あんた、夜中になんかしゃべってたわよ」というと、

 

このお兄さんとはいろいろ
情報交換させていただきました。
「あらそう? 悪かったわねぇ、 アハハハハハハハハ!」

とのたまうのが耳に入りました。




 ウラジロナナカマドという樹木の花です。

 森林限界に多い樹木らしいですが、確かにそんな位置にありました。






どーですか、この堂々たる原生林の雰囲気。これで急登でなくて雨も降ってなけりゃ最高なんですが。














 急登を1時間半ほどでこなし(疲)、木道を歩いてアラスカ庭園というところまで来ました。ここはもう雲ノ平のはずれ。周囲の山々も霞みながらもなんとか見えます。

 急登の終わり頃からまた雨が激しくなって、雨具を着込んで歩いてます。写真じゃわかんないですけど、普通に雨降ってます。


今何が欲しいか? 傘でしょ。


 デジカメが防水じゃないから気を使います
                  (タオルでふきふき)


 




黒部五郎岳→




←薬師岳




奥の双耳峰が水晶岳(黒岳)→




←三俣蓮華岳(たぶん)




   「奥日本庭園」というところ。

   雲ノ平は
全部奥日本庭園

   みたいなもんですが

後ろに薬師岳隠れてます。





雲ノ平中心部近く。正面の山は祖父岳(じじだけ)。左上に雲ノ平山荘が見えます。




雲ノ平山荘が近くなってきました。





ハクサンイチゲ




 雲ノ平山荘に到着~~~

 いや~~~しかし、
やっぱり雨具は山歩きには絶対必要だわ。これでもしちゃんとした雨具がなかったら、冗談じゃなく生死にかかわるかも。雨具のメーカーリストはこちら

 あと、これまでザックカバーってのはそんなに重要視してなかったけど、やっぱり雨の中を長時間歩くことを考えたらあった方が安心ですね。今回はそう感じさせられました。

 後日私の父親にこの写真を見せたところ、建物の形が50年前と変わってないと言ってました。




 小屋の中に入りました。8時ちょっと過ぎ。小屋の方たちはお客さんが出かけたあとで、食堂にてちょうど一服の時間帯のようです。スタッフの方たちはみんな若いですね。私がもう若くないからそう感じるのでしょうか。

 私を認めて、受付にお姉さんが来てくれました。

 水晶小屋は今日は予約がいっぱいで泊まれないと聞いたのですがとの旨をいうと、ちょっと待ってくださいと確認しに行かれました。

 待つことしばし、お姉さんが戻ってきて、混んではいるが泊まれないことはないとのこと。
ヤッター!
 ここで水晶小屋の予約をしてもらいました。





BGMの、キヨシローのJUMPがよかった♪
 売店は9時からとのことで、インスタントコーヒーをいただきました。

 ここ雲ノ平は、私が9年越しで来てみたかったところなのです。その理由ですが。

 私は9年前の2004年10月23日、新潟県の越後駒ヶ岳に登り、山頂近くの駒の小屋に泊まっていました。(その日記はこちら

 そして夕方6時前、寝袋に入って寝ようとしたそのとき、新潟県中越地震という巨大地震が起きました。震源地はほど近く、震度7という強烈な地震だったのです。

 寝袋に入った私は、まるで
エビフライかフライパンの上のソーセージのように下から突き上げられたのでした。

 そのとき一緒に小屋に泊まっていた方で、たまたま阪神大震災を地元で経験した人がいたのです。

 激しい余震が続く中、その方の話では、阪神大震災のときも、被害の大きかったのは海岸に近い方で、山手の方は被害が少なかったのだと。

 山は三角形だから地形的に安定していて、崩れることはあまりないはず。そして、この駒の小屋は、雪深くて風の強い稜線に建ってるのだから、必ず頑丈に造ってあるはずだから、ここにいれば大丈夫だと。

 その方の言葉で安心し、実際何事もなく、翌日下山することができました。

 そしてその方と下山途中で会ったとき、「今まで行ったところでどこが一番良かったですか?」と尋ねたところ、その答えが
「雲ノ平」だったのです。以来、憧れの地となったものの、そのあまりにもDEEPな山奥さゆえに、訪れるチャンスがありませんでした。今回ようやく9年越しの念願が叶ったのです。

 その地震山行の2年後、その方とは穂高岳山荘の前で偶然再会しました。あれはうれしかったですね。その日記はこちらです。









 休んでいる間に雨も上がったようです。小屋の前に出て、周囲を眺めてみましょう。



水晶岳




祖父岳(左)と三俣蓮華岳(右)



ところで、ここ雲ノ平は「日本最後の秘境」という呼称がついてもいて(登山地図にそう書いてある)、その理由ですが。




三俣蓮華岳(左)と笠ヶ岳(右)。
雲ノ平山荘のお姉さんに「あれは槍ヶ岳ですか?」と聞いたら、笠ヶ岳だと教えてもらいました(恥)




 まぁ実際のところ多くの人が普通に訪れることができるわけで、今更秘境でもなんでもないわけなんですけど、東西南北どのルートから来ても、普通の運動能力の人の場合、1日ではたどり着けない奥地にあるのですね。山中どこかで1泊して、ようやくたどりつけるところなのです。そんな山奥にあるので、「日本最後の秘境」とも言われるのでしょう。



笠ヶ岳(左)と黒部五郎岳(右)



 確かに、名だたる山々に囲まれた高層平原は素晴らしいの一言。ただ、欲を言えば快晴の空をバックに味わってみたかった。

 雲ノ平山荘からほど近い祖母岳(ばばだけ)にでも登れば、より一層周囲の山々もよく見えるのでしょう。今回は天気も今一つですし、そもそも時間がないので行けませんが。

 続きます。





 1日目:折立~太郎平小屋~太郎山~薬師沢小屋

 2日目その1:薬師沢小屋~雲ノ平山荘 (このページTOP

 2日目その2:雲ノ平山荘~祖父岳~水晶小屋

 3日目その1:水晶小屋~水晶岳

 3日目その2:水晶小屋~ワリモ岳~鷲羽岳~三俣山荘

 3日目その3:三俣山荘~三俣蓮華岳~双六岳~双六小屋
    
 4日目:双六小屋~鏡平山荘~わさび平小屋~新穂高バス停

今回山行の使用カメラ。すべてプレミアムおまかせモードで撮影してます。曇り空でも明るさを勝手に調整して、暗くならないように程よくキレイな写真が撮れます♪
SONY サイバーショット DSC-RX100M2









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